Snapdragon 710は先進機能搭載のミドルレンジスマホ向けプロセッサ
[Engadget US版より(原文へ)]
もうこれからは、高価なフラッグシップスマートフォンだけが「AR Emoji」「Animoji」「Face ID」といった先進の機能を使うための選択肢ではありません。クアルコムはミッドレンジスマートフォンを製造するメーカーが簡単にこれらの機能を搭載できるようにするために、新型のモバイル向けプロセッサを発表しました。
「Snapdragon 710」はマルチコアのAIエンジンとニューラル・ネットワーク・プロセッシングをサポートし、ハイエンドプロセッサによく採用されているイメージ・シグナル・プロセッサとグラフィック・ユニットを搭載しています。Snapdragon 710は今年のMWC(モバイル・ワールド・コングレス)にて発表された700シリーズとして最初のプロセッサで、600シリーズや400シリーズの上位に位置づけられるも、トップティアのSnapdragon 845よりは下位となっています。
Snapdragon 710は10nmで製造されるプロセッサで、オンデバイスのニューラル・ネットワーク・プロセッシングのためのマルチコアARエンジンを搭載し、また「Spectra 250」イメージ・シグナル・プロセッサはマルチフレーム・ノイズ低減やAIカメラ機能、たとえばビデオ・スタイル・トランスファや後付けボケ機能のためのアクティブ深度センシングが利用可能です。「Hexagon」デジタル・シグナル・プロセッサにより、これらのタスクを高速処理できます。
Snapdragon 710は4K HDRの再生をサポートし、クアルコムによればAdreno GPUによりゲームや4K HDR動画視聴時の電力消費を、「Snapdragon 660」比で約40%低減します。またバッテリーが空になったときにも、高速充電規格「Quick Charge 4+」により15分で15%まで充電可能です。
ネットワークへの接続機能も充実しており、内蔵された「X15」LTEモデムにより下り最大800Mbpsでの通信が可能です。Snapdragon 835や845のようにギガビットクラスの通信には対応していませんが、710は類似した「4X4 MIMO」や「LAA(ライセンスアシステッド・アクセス)」を利用することで以前のミッドティアプロセッサからパフォーマンスが向上しています。
Snapdragon 710はスマートフォンメーカーや他のデバイスメーカーといったクアルコムの顧客むけに本日からリリースされ、消費者向け製品への搭載は2018年第2四半期(4月〜6月)を予定しています。願わくばそれまでには、GalaxyシリーズやiPhoneシリーズよりも十分に廉価な価格付けがされたフル機能のフラッグシップ「風」スマートフォンとなってほしいものです。
編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Jon Fingas
もうこれからは、高価なフラッグシップスマートフォンだけが「AR Emoji」「Animoji」「Face ID」といった先進の機能を使うための選択肢ではありません。クアルコムはミッドレンジスマートフォンを製造するメーカーが簡単にこれらの機能を搭載できるようにするために、新型のモバイル向けプロセッサを発表しました。
「Snapdragon 710」はマルチコアのAIエンジンとニューラル・ネットワーク・プロセッシングをサポートし、ハイエンドプロセッサによく採用されているイメージ・シグナル・プロセッサとグラフィック・ユニットを搭載しています。Snapdragon 710は今年のMWC(モバイル・ワールド・コングレス)にて発表された700シリーズとして最初のプロセッサで、600シリーズや400シリーズの上位に位置づけられるも、トップティアのSnapdragon 845よりは下位となっています。
Snapdragon 710は4K HDRの再生をサポートし、クアルコムによればAdreno GPUによりゲームや4K HDR動画視聴時の電力消費を、「Snapdragon 660」比で約40%低減します。またバッテリーが空になったときにも、高速充電規格「Quick Charge 4+」により15分で15%まで充電可能です。
ネットワークへの接続機能も充実しており、内蔵された「X15」LTEモデムにより下り最大800Mbpsでの通信が可能です。Snapdragon 835や845のようにギガビットクラスの通信には対応していませんが、710は類似した「4X4 MIMO」や「LAA(ライセンスアシステッド・アクセス)」を利用することで以前のミッドティアプロセッサからパフォーマンスが向上しています。
Snapdragon 710はスマートフォンメーカーや他のデバイスメーカーといったクアルコムの顧客むけに本日からリリースされ、消費者向け製品への搭載は2018年第2四半期(4月〜6月)を予定しています。願わくばそれまでには、GalaxyシリーズやiPhoneシリーズよりも十分に廉価な価格付けがされたフル機能のフラッグシップ「風」スマートフォンとなってほしいものです。
編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Jon Fingas