地味な女子が突然ギャルの人格に?旅行中に起きたミステリーに騒然

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 日差しはもう初夏で旅行にはぴったりの季節となりました。今から夏休みの旅行計画をねっている方もいるかもしれませんね。

 楽しいはずの旅行ですが、そこで思わぬアクシデントに遭遇することも…。

◆学生サークルの夏合宿での出来事
 T子さんは都内の私立N大学出身で、現在は24歳。大学時代はダイビングのサークルに所属していて、夏場はみんなで海に潜りに行くなどとても充実した日々を送っていたそうです。

「とはいえダイビングは夏しか活動できないので、冬場はスノボサークルに早変わりするようなお遊び系のサークルでした。メンバー同士はすごく仲が良くて、飲み会もしょっちゅう開かれてましたね。特に力を入れていたのは夏合宿。サークルのOBも多数参加する大規模なものでした」

 OBとはいってもあまり堅苦しくない関係性だったため、T子さんからすれば気の置けない仲間との旅行のような感覚で参加していたとか。しかし、彼女が2年生の時に今でも忘れられない事件が合宿で起こったといいます。

◆小栗旬似のモテ男と化粧っけのない黒髪の女子学生が…
「1年生の時は年齢的にお酒が飲めなかったので、その日は同期の男子たちもめちゃくちゃはしゃいでましたね。まだ飲みなれていないせいか、ちゃんぽんも繰り返して何人かは酩酊状態。その中で一番酔っぱらっていたのが、サークル1のモテ男だったB男でした」

 B男は芸能人に例えると小栗旬のような、ちょっとワイルドさのあるイケメンだったそう。見た目に反することなく、とても女好きで生活も派手なタイプ。サークル内でも恋愛のゴタゴタを何度か引き起こしており、T子さんはあまり彼に良い感情を持っていなかったとか。

「同期の男子が酔い潰れていく中、B男はずっと大声で喋ったり歌ったりしてうるさかったんですよ。そんな中、かいがいしくみんなの世話を焼いている女の子がいて、その子がA菜。酔っ払いに絡まれても笑顔で相手をしてあげつつこぼれたビールをふく、みたいな。本当にいい子でした」

 A菜は化粧っけのない黒髪の子で、性格は大人しく清楚系。サークルでは決して目立つような存在ではなかったといいます。そして、ふだんそんなに関わることのない関係性のB男とA菜が、たまたま階段ですれ違ったことで、事件は起こりました。

◆階段から2人で落ちて気絶
「B男が2階の宴会場から1階のトイレに行こうとしたんです。その時、酔った同期の女の子の介助をしていたA菜が1階から2階に戻ってくるところでした。

 なんと、足を踏み外したB男が階段から転げ落ちていき、A菜もそれに巻き込まれて一緒に落ちて気絶。2人の悲鳴に気づいた私が階段まで向かったところ、A菜の上にB男が重なった状態で倒れていました」

 幸い2人に怪我はなく、何ごともなかったのように翌日からも合宿を楽しんだT子さんをはじめとしたサークルメンバーたち。しかし、夏休みが明けて大学が始まったと同時に、T子さんはA菜の大きな変化に気づきました。

◆急にギャル化/さわやか好青年化
「黒髪が特長で、あんなに清楚だったA菜が茶髪になってメイクもバッチリするようになっていたんです。服装も露出度が高めのギャルっぽい雰囲気に。

 その後、大学で見かけるたびに違う男を連れて歩いている感じになって、私の友人も男を寝取られたとかトラブルに発展したことも。3年生になるころにはビッチとして有名になっていました」

 対して、B男の方も驚くべき変貌を遂げていたのです。

「B男は合宿以降、きっぱりお酒を止めました。見た目もパリピ系だったのが、すっかり爽やか好青年に。女遊びもやめたみたいで、そういうウワサも一切聞かなくなっちゃいましたね」

 A菜はその後、キャバクラで働き始めいつの間にか大学を辞めていたとか。B男は国家公務員試験に合格し、真面目そうな彼女と来年結婚が決まったとのことです。

「今でもサークル仲間と集まった時に話すんですけど、あの階段で落ちた時に2人の中身が入れ替わったんじゃないかって……。そうでも考えないと、あの変わり様は説明できないですよ。一度、B男に冗談交じりでそんな話を振ったら意味深に笑って、何も答えてくれませんでした」

 果たして、真相はいかに……。

―シリーズ 旅行のヒサンな話 vol.8―

<TEXT/もちづき千代子 ILLUSTRATION/やましたともこ>