24日、招集されたDFの中では最年少、24歳の植田直通を含む7人が日本代表に合流し、別メニューで汗を流した。

植田が日本代表に初招集されたのは2014年末。2015年アジアカップのメンバーに負傷した内田篤人の代わりとして招集された。だが大会で出場機会はなく、その後も招集はされるものの、ピッチを踏めない時期が続く。2017年12月、E-1選手権の中国戦で念願の初キャップを手にしたが、右SBでの起用だった。

続くE-1選手権の韓国戦でも右SBとして配置されたものの、結果は1-4の大敗。やっと本来のCBで巡ってきたチャンスは3月のウクライナ戦だったが、この試合も1-2と落としてしまう。

成績だけ見れば植田は1勝2敗、しかもCBとしては1試合しか経験していない。それでも西野朗監督は今回のリストから外すことはなかった。それだけ期待されているということだろう。

集合した感想を植田はこう語った。

「チームの雰囲気もかなりいいと思うし、これからまたメンバーが揃って始まると思いますので、自分もいい準備をしていきたいと思います。まだワールドカップのメンバーには誰が入るかわからないと思うし、しっかりと自分のプレーをしたいと思います」

植田は「今までJリーグでやっているとおり、自分の強さを出していきたい」と、鹿島の結果はまだ納得できるほどではないが、「体の調子もかなりいいし、自分もいいプレーはできてきていると思います」と胸を張る。

「ここに来る自信はありました。でもまだ全然ホッとしてません。これからなんで」

「ワールドカップに出てプレーするイメージはできているし、自分が相手のエースを抑えるんだという気持ちでやりたい。そういう覚悟を持って今回は来たし、その覚悟を見せたいと思います」

そう低く落ち着いた声で話す植田には「若さ」よりも「凄み」があった。

【日本蹴球合同会社/森雅史】