元吹奏楽っ子(担当:Euphonium)の音楽好きharakoが、大人になってから、改めて音楽の楽しみ方を見つける連載です。第12回目は、鍵盤楽器経験者にオススメしたい「大人のピアニカ」の魅力をご紹介します!

もっとピアノが歌えるように弾けたら……

【大人の音楽LOVER】vol. 12

もともと金管楽器の経験者の私ですが、独奏では和音が作れない楽器なので伴奏をつけたり合奏をしたりすることで、初めて音域が生かされるようになります。しかし、ピアノやエレクトーンなどの鍵盤楽器は、メロディやハーモニー、リズムを独奏でも刻むことができるのと同時に、管楽器ならマウスピースでふさがってしまう口元も、鍵盤楽器は自由なるので歌うことも可能ですよね。

そんな、ひとりでも幅広い演奏スタイルが実現できる鍵盤楽器経験者に素敵なニュース まるで歌うように音楽表現ができる「大人のピアニカ」があると聞いて、ヤマハミュージックジャパン主催のイベントへ参加してきました!

「ピアニカ = 子どもの楽器」はもう古い!

ご覧ください、このカラフルなピアニカたちを……! なんだか懐かしい気持ちが湧いてきますよね。昭和42年に初代ピアニカが発売されてから、学校の音楽授業で普及したあのピアニカです。

運動会や楽劇会などで演奏! という思い出が、みなさんあるのではないでしょうか。このなじみあるかわいらしいピアニカですが、なんと30年ぶりに新モデルが登場したとか。その名もずばり「大人のピアニカ」という商品名で、子どもたちが演奏するイメージを覆す楽器に変身したのです。

「おひさしぶり、大人になったピアニカです」

【左:P-37EBK(ブラック)/右:P-37EBR(ブラウン)】

どこか懐かしいレトロポップなダンボールを開けると、「おひさしぶり、大人になったピアニカです」というウエルカムメッセージがお迎え。小さい頃に、ピアニカを演奏した経験をもつ大人へ、もう一度チャレンジしてみませんか? と訴えかけるこのキャッチフレーズが、「大人のピアニカ」のコンセプトになります。

従来のカラフルなピアニカから、シックな大人をイメージしたブラックとブラウンにチェンジして大人の雰囲気が漂っています

では、実際に「大人のピアニカ」を手に取りながら楽器と付属品の特徴をご紹介したいと思います!

軽くて女性でも持ち運びやすいストラップケース

まるでフルートのような楽器ケースで非常にコンパクト。重たくならないようにソフトケースを採用したそうです。実際に触ってみましたが、ケースには肩に掛けることができる調節可能なストラップ付きで、女性でも持ち運びがしやすいと思います。

ぐるっとファスナーで閉じれる仕組みになっており、ケースを開くとこんな感じです。中は外側と素材が違って、柔らかいクッションになっていました。

フル3オクターブで表現力UP

本体がこちら。楽器本体の重さは830g、寸法が483(幅)×50(高さ)×104(奥行き)mmとコンパクトな設計にも関わらず、鍵盤数が37のフル3オクターブというのが素晴らしいと思いました。

コンパクトさを重視すると、どうしても楽器の装備を削らざるをえないですが、今回は大人が音楽を楽しめるように作られているので納得の鍵盤数です。そして、ボディ素材にはバイオマス由来樹脂「エコディア」(※)を採用し、内部底面には吸音材を追加したことで、高音を出す時にキーン!と余分な倍音が出てしまうのを防ぐ工夫もしています。

※「エコディア」は、東レ株式会社の開発したバイオマス由来樹脂です。

高度な奏法にも適した吹き口に進化!

そして、もっとも進化したといえるのが、この新形状吹き口です。一般的には、ピアニカは机に横向きで置いて使うイメージだと思いますが、今回のテーマはなんと言っても「大人のピアニカ」。

吹き口中間部を唇にフィットしやすい形にして、さらに先端部にある突起を高くしたことで、両手で弾いたり立ち上がって演奏したりも安定感抜群に……!子供の頃には片手で机に置きながらゆっくり弾いていたのも、「大人のピアニカ」になったら鍵盤テクニックを存分に楽しめるようになりました!

3オクターブある鍵盤なので、いろいろな曲のバリエーションが広がりそうです。

従来通り、短いタイプの吹き口も付属でついていますよ。

水抜き用のボタンで、管内を清潔に保つ

最後に気になったのが、画像にあるこのボタン。どんな時に使用するのか?と質問したところ、管内にたまった「水分」を抜き出すためにあり、演奏途中や演奏後に水抜きをして清潔に管内を保つことが大切だそうです。

そして、管内のリードプレートは「防錆塗装」がされているけれど、楽器自体はとてもデリケートなので、本体を水洗いすると壊れてしまいます。野外演奏で、突然降る雨にも注意が必要ですね!

歌うように奏でる「大人のピアニカ」を聴いてみよう

ゲスト演奏 :妹尾美穂さん(鍵盤ハーモニカ奏者)

妹尾さん 喘息持ちの私ですが、少ない息でも遠くまで音が飛んでいく感覚がとても心地良いですよ。鍵盤楽器と吹奏楽器が合体したのがピアニカなので、ピアノの表現力に加えて歌うようにクレッシェンドしたりビブラートをかけたりして楽しんでいます。

まるで、自分が音楽に命を吹き込んでいる気がして……!伸ばしたいだけ音の長さを伸ばせることも、ピアノとはまた違った楽しさがありますよ。

「大人のピアニカ」の魅力は伝わりましたか? 子どものころに経験した “あの感覚” を、ワンランクあげてみてはいかがでしょう 良い音楽を。