シェアハウスに男女4人で暮らしたら、恋愛トラブルで大崩壊

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 人気番組『テラスハウス』の影響か、最近“シェアハウス”で生活する人達が増えてきているようです。

 ところが、必ずしも上手くいくとは限らないようで…。

◆男2人女2人の暮らし。男性の一人から好意を寄せられて…
 池田瑞穂さん(仮名・30歳・webデザイナー)も友人の紹介で、あるシェアハウスに入居する事になりました。

「このまま今のマンションを更新するよりも、なんとなく面白いかな? と思いまして(笑)そうやって男2人女2人のシェアハウスでの暮らしが始まったのですが、入居初日に私の歓迎会を開いてくれたんですよ。

 男性メンバーのK太郎さん(32歳・介護職)が最近買ったばかりだという圧力鍋でビーフシチューを作ってみんなに振る舞ってくれて…それがとても美味しくて、みんなで次々にお代わりをしてすっかり平らげてしまいましたね」

 その晩は、凄く良い雰囲気のまま歓迎会を終えて眠りについたのですが…シチューを褒めたらKさんがよっぽど嬉しかったようで、次の日から圧力鍋で作った料理を毎日すすめてくるようになりました。

「最初はみんな喜んで食べていたのですが…カレー、シチュー、肉じゃがの無限ループにすぐに飽きてしまい、次第に誰も料理に手をつけなくなっていきましたね…」

 すると、だんだんハウスの空気が悪くなってきてしまい…自分の歓迎会がきっかけでこうなってしまった事に責任を感じた瑞穂さんは根性で毎日「おいしい、おいしい」とK太郎さんの料理を食べて、悪くなってしまった空気が元に戻るように努力しました。

「そしたら、ある日K太郎さんから『好きだ、付き合って欲しい』と告白されてしまって…はぁ? って感じでしたね。もちろんK太郎さんの気を引きたくて料理を食べていた訳ではないし、そんな気さらさら無いので断りました」

 その日から、K太郎さんの態度が一変したそうで…。

◆嫌がらせに悩む中もう一人の男性メンバーと接近して
「露骨に無視されたり、わざと私のマグカップを割ったり、大切に育てている多肉植物を捨てられたりして…まぁ、きっと振られた腹いせの嫌がらせなんでしょうね」

 瑞穂さんは、ハウスに帰っても全くくつろげない生活に悩み、もう一人の男性メンバーW夫さん(30歳・フラワーショップ店員)に相談をします。

「そうこうしているうちに、親身になってくれたW夫さんと付き合う事になってしまって…あぁ本当に安っぽいドラマみたいで恥ずかしいのですが、つい…」

 そうなると、もうハウスの雰囲気は最悪です。

◆三角関係の男性同士が取っ組み合いのケンカ
 もう一人の女メンバーS美さん(28歳・派遣社員)も「シェアハウスで三角関係なんて…何やってるんですか? 私はそういうの気持ち悪いから関わりたくないので〜」と、あまり帰って来なくなってしまいました。

 瑞穂さんも、罪悪感からなんとなく帰るのが嫌で新宿2丁目のミックスバー(セクシュアリティ関係なく誰でも入れるバーのこと。新宿2丁目には女性NGのゲイバーや、男性NGのレズビアンバーもある)に毎日のように入り浸るようになってしまいます。

「その日も、ダラダラ終電まで2丁目で飲んでハウスに帰ってみるとガラスの割れる音がしたのでリビングに走ると、K太郎さんとW夫さんが取っ組み合いの喧嘩をしていたんですよ!

 慌てて止めに入ったのですが『お前の風呂掃除はいつも中途半端なんだよ!』『なんだと? お前の料理だって超普通で人に振舞うような代物じゃねーよ!』と共同生活での不満を言い合いながら馬乗りになったり、転がったりするもんだから…もう部屋はめちゃくちゃですよ」

◆別れ話を切り出すも、話を聞かない彼にお手上げ
 実は、リラックス出来ない日々のストレスから…瑞穂さんとW夫さんも喧嘩が増えてギクシャクしていたので、この機会にハウスを出てW夫さんとも別れようと心に決めます。

 別れ話を切り出すと「絶対に別れない」と聞かないW夫さん。なだめながら何度か話し合いましたが全く話が進まず…。

「このままではW夫さんがストーカー化してしまうかも? とちょっと身の危険を感じて…行きつけのミックスバーで愚痴っていたら、その店で知り合ったゲイの男友達が『1ヶ月位なら間借りさせてあげるよ』って言ってくれたんです」

 実はその彼も、男3人でシェアハウス暮らしをしていて、他のメンバーもたまたま瑞穂さんの知り合いだったので、こんな心強い事はないなとその話に飛びつき、夜逃げ同然に引っ越しを強行しました。

「急に出て行って申し訳ないので…家賃を2ヶ月分余計に振り込んで、ハウスのグループLINEにお詫びとお礼を書いたあとにすぐ退会しました」

 W夫さんから「急にどうしたんだ? 今すぐ会いたい」と怒涛のように連絡がきましたが『親の体調が悪くなり付きっきりで看病している』と嘘をつき、ごまかしながら諦めてくれるのを待っているそう。

「それにしても、新しいシェアハウスの居心地が最高なんですよ! 週末にメンバーみんなでホットプレートを出してパンケーキパーティをしながら激ハマり中のドラマ『おっさんずラブ』を観てあーだこーだ言い合うのが恒例なんですが、それが楽しくて(笑)。なんか私の事を、駄目な末っ子のように扱ってくれるので…とても癒されるんですよね」

 瑞穂さんは、新居探しをしていますが…まだまだこのハウスから出たくないそうです。

<TEXT&ILLUSTRATION/鈴木詩子>