23日放送、毎日放送「戦え!スポーツ内閣」に、プロ野球界のレジェンド・落合博満氏が出演。シアトル・マリナーズで会長付特別補佐に就任したイチローに言及した。

今季、マリナーズに復帰したイチローだが、今月3日に会長付特別補佐に就任。今季の残り試合には出場しないものの、現役続行の可能性を残すという異例の契約を結んだ。

落合氏は今回の契約について、「本人と球団が一番良い選択をしたということなんでしょ」とコメント。そのうえで、3〜4年前から「バッティングが小さくなっちゃたな、動きが小さくなったな」と、引退の時期が「そろそろ近くなってきたな」と感じていたという。

イチローは衰えたということか。落合氏は「衰えというか」と前置きしたうえで、人は年齢とともに目から入る情報が減ることを指摘。「一生懸命ボールを見なければいけない」ため、バッティングの動きがだんだん小さくなってくると説明した。

落合氏は「長いことやった人でないと気づかない」としたうえで、近年のイチローが「ふり幅が小さくなって、ものすごくこじんまりした」バッティングになっていると指摘。自身も同じ経験があり、いろいろと直そうとしたが「これが一番悪いやり方だったっていうのは、辞めてから分かった」と明かした。

一方、メジャーリーグで目覚ましい活躍を続けるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平について、落合氏は「成功は成功ですよ」とコメント。成績の数字は関係ないとし、「この存在がありゃいいじゃないですか」と、二刀流で「本人が一番はつらつとして野球をやっている」と指摘した。

日本でプレーしていたときとは違い、アメリカでは160キロ強を投げても大きな話題にならないという落合氏は、大谷がある意味で「解放された部分はあると思う」とコメント。「良い顔をしている」と、野球を楽しんでいることを喜んだ。

さらに、落合氏は「我々バッターの立場からしたら、インサイドの高めをどうやってうまいこと使うかということと、外に速い低目の変化球を使えたら、ゆうに15〜20勝(できる)と思う」と、さらなる改善で大成功を収められると予想した。