ユニクロの“買ってはいけないプリントTシャツ“3種/バイヤーMB

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 そろそろ夏を感じる気候になってきました。今回は夏のお供、プリントTシャツについて。ユニクロでも数多あるプリントTシャツのシリーズですが「これだけは避けるべき」というロジックを3つほどお教えします。ぜひご参考に。
(画像は公式オンラインサイトより、価格は税抜)

◆「単品の美しさ=全体の美しさ」とは限らない

●スタジオサンダーソンフォーユニクログラフィックT(半袖) 1,500円

「グラフィックの美しさ=おしゃれ」とは限りません。いかにプリントやデザインが美しくてもそれは「単品」の話。コーディネートは着こなし「全体」で評価されるもの。「単品の美しさ」と「全体の美しさ」を混同させてはいけません。

 単品と全体を特に勘違いしやすいカテゴリがスニーカーとTシャツ。単体で見るとさも格好良く、さもかわいく感じられますが実際に着用してみると「あれ・・・?」と思うことが多いもの。そこで選ぶ時のコツは「主張が強すぎる華美なデザインを避けること」です。

 Tシャツの場合「色数」と「色彩」がポイントに。色数は多ければ多いほど、色彩は強ければ強いほど主張が強く煩雑な印象になりがちです。コーディネートに自信のある上級者なら問題なく着こなせるでしょうが、そうでない限りは手を出さない方が無難です。少なくとも「パッと着てサマになる」類のものではありません。

 このTシャツもグラフィック自体はとても美しく感じますが、実際着用してみると色数が多く色彩が強い。なんだか雑多でむしろ安っぽい印象を受けてしまいます。着こなし次第ではありますが万人におすすめできるものではありません。

◆イメージが強いものは避けるべし

●ベルサイユのばらグラフィックT(半袖) 1,500円

 プリントTシャツの場合、「色数」と「色彩」以外に重要なものは「イメージ」です。あまりにもイメージが強いキャラクターやアイコンの場合「おしゃれかどうか」よりもそのアイコンにばかり目が集まってしまうのです。

 例えば企業ロゴなどもその類です。企業ロゴは練って作ったものが多くグラフィックの完成度は高いですが、あまりにもそのイメージが強すぎるのが問題。「コカコーラ」のTシャツを着ていたらおしゃれかどうかよりも「お、コーラ好きなの?」というツッコミで終わってしまうでしょ?

 このベルサイユのばらシリーズも同じ。このプリントをなんとかおしゃれに着こなすこともできるでしょうが・・・ほとんどの人は「ベルばらの衣装みたい」というイメージに負けてしまうでしょう。イメージの強すぎるプリントは避けた方が無難です。

◆キース・ヘリングは“ユニバレ“の危険アリ

●SPRZ NYグラフィックT(キース・ヘリング・半袖)+E 990円

 アメリカのアート史に残るキース・ヘリングのグラフィック。「歴史に残るこのデザインの何が悪いの?」と思うかもしれません。もちろんデザインに文句のつけようはありませんが・・・キース・ヘリングはあまりにも長きにわたってユニクロとコラボしたばっかりに、もはや日本では「ユニクロのTシャツ」という印象が強すぎます。

 以前とある高級ブランドが「キース・ヘリング・デザイン」を大々的に打ち出したところ、お客様から「ユニクロじゃん」と揶揄され避けられ、売上が伸びなかった事例なども。もはや「キース・ヘリング=ユニクロデザイン」のイメージが強くなりすぎて、どんなに凝った美しいものでも「ユニバレ」するようになってしまいました。

 カジュアルなキース・ヘリングのデザインは素晴らしいですが、「それユニクロでしょ」とすぐにバレてしまうため避けた方が無難です。

 以上、ユニクロのプリントシリーズの中でもハズレをひかないように・・・ぜひご参考にしてください。

<TEXT/MB>
【MB】
メンズファッションのバイヤー(レディスのキャリアもあり)。年間数十のブランドの展示会に足を運び、買いつけを行う。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、メルマガ「最も早くオシャレになる方法」では、女性にも参考になる。著書は『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など多数