付き合うのがめんどくさいと思う心理&恋愛への向き合い方

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せっかく彼氏ができても、「めんどくさい」と思ってしまい、いつも関係が長続きしない……と悩んでいませんか? 好きなはずなのに、付き合うのをめんどくさいと思ってしまう人の心理にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、男性と付き合うことに対して「めんどくさい」と思ってしまう女性の心理と、恋愛への向き合い方を恋愛心理コーチ・宮正樹さんに教えてもらいました。

■付き合うのが「めんどくさい」と思う心理

まず、付き合うことに対して「めんどくさい」と思う女性心理について解説してもらいました。

◇(1)気を張ることが疲れる

異性と付き合う場合、「よく見られたい」「気に入られたい」「嫌われたくない」という気持ちがどうしても強くなります。とくに女性の場合、「美しく・かわいく」見せたいと思うもの。そのため、つねに身構えている、気を張ってしまう人が少なくありません。相手に気を遣ったり、まわりの反応を気にしたりする人は、特にストレスを溜めやすい傾向にあります。

このように、精神的な疲れにより恋愛がうまくいかない経験が多くなってくると、「恋愛=めんどくさい」という心理になります。

◇(2)同性といるほうが楽

男性脳と女性脳の違いについて聞いたことがありますか? 男性脳は「解決脳」や「結論脳」と呼ばれていて、女性脳は「共感脳」や「過程脳」と呼ばれています。男性は「手短に」「群れず」「答えを求める」という傾向があるのに対し、女性は「ストーリーで」「仲間と一緒に」「共感を求める」という傾向があります。

こういった違いから、女性の多くは男性と話したり一緒にいたりするときに、「どうして私の話を聞いてくれないんだろう?」「どうして話が盛り上がらないんだろう?」という気持ちになることがあります。そして、「男性といると疲れる」「女性同士でいるほうが楽だな」という心理になります。

◇(3)仕事や趣味が忙しい(時間的制約)

恋愛をめんどくさいと思う人の深層心理として、「恋愛はもちろん大切だけど、仕事や趣味に時間を充てているほうが充実する」というものがあります。

恋愛は仕事や趣味と違い、自分の思ったように相手や相手との関係をコントロールできません。また、どんなに自分が結婚を望んでも、相手も同じとは限りません。こうした「不確実性」に対し、「時間の無駄」「めんどうだな」と感じてしまうのです。

「相手」が存在して成立する恋愛は、どうしても自分の努力だけではどうにもならない部分があります。それが恋愛の醍醐味でもありますが、やればやっただけ結果が出て報われる仕事や、やればやっただけ楽しめる趣味のほうに魅力を感じてしまう人にとっては、「恋愛はめんどくさい」と感じてしまいます。

■「めんどくさい」とはオサラバ! 恋愛を楽しむコツ

異性との交際経験は、充実した生活をもたらしてくれるだけでなく、人間的な成長も得られる貴重なチャンス。それをいつまでもめんどくさがっていてはもったいない! 最後に「男性と付き合うのがめんどくさい」と思ってしまう女性が恋愛を楽しむコツを教えてもらいました。

◇(1)相手(男性)のいいところを見るようにする

物事を楽しむかどうかは「自分」の感じ方がすべてです。どんな事柄も自分という心(脳)を通しているからです。男性と話したり会ったりするときに減点法でマイナスな点(めんどうなポイント)ばかり見ていると疲れてしまいます。「加点法」でいいところを発見する習慣を身につけると、人に優しくなれるだけでなく、「めんどう→楽しい」へと感情も変化し、さらにまわりからも愛される人になれます。

ポイントは、友だちや知人だけでなく、通行人や電車に乗っている人、店員さんといったすべての人のいいところを普段から見るようにすることです。どんな人も絶対に褒めるポイントというのは存在します。それを発見する目を普段から養っていきましょう。

◇(2)ひとりの相手(男性)に固執しない

ひとりの相手だけを見ながら恋愛を進めていくと「この人から嫌われないように」とつねに気を張ることになります。しかし、ほかの男性ともデートをしていれば「この人とうまくいかなくても、ほかの人がいる!」と、いい意味で余裕を持つことができます。人間は、「余裕」を持っている人に魅力を感じる生き物。そこで、余裕を持って恋愛することで、自分が「疲れない」ばかりか異性からもモテモテに。そうなれば恋愛も楽しくなるでしょう。

ポイントは、「彼氏」を探すときに「絶対にこの人!」と固執するのではなく、「この人もいいけれど、ほかにも素敵な人がいるかもしれない」と思うこと。また、脈なしの相手に冷たく接するのではなく、上記で述べたように「相手のいいところ」を見るようにして、思いやりを持って接していきましょう。

◇(3)とりあえず付き合う

上記の2つができるようになったら、「とにかく付き合ってみる」こと。相手に対し、「完璧」を求めるあまり、チャンスを逃すのはもったいないです。また、完璧を求めすぎると、あなた自身も疲れてしまいます。なぜなら「完璧な人」は存在しないからです。存在しないものを探し続けるのは疲れます。

ポイントは、「条件を高く設定して、自分の好みじゃないから付き合わない」のではなく、相手が自分に興味を持ってくれたら付き合うことです。別れるのはいつでもできますが、付き合えるチャンスやタイミングはなかなかありません。まずは経験してみて、恋愛の楽しさを実感しましょう。最初はピンとこなかった相手でも、付き合っていくうちに見えてくるよさがあるものです。

付き合っている最中はあら探しをせず、相手のいい部分を見つけよう・見ようと努めてください。そうすることで「恋愛はめんどくさい→楽しい」へとどんどん変わっていくでしょう。

■相手のいいところを探して、まずは付き合ってみる

相手を思ってドキドキしたり、キュッと胸が締めつけられたり……。思い通りにならない恋愛を「めんどくさい」と思ったこと、誰でも一度くらいあるのではないでしょうか。しかし、思い通りになること(仕事・趣味)だけの人生は飽きるもの。だからこそ「めんどくさい」気持ちを捨てて、恋愛を楽しんでみませんか? とりあえず誰かと付き合ってみることで、恋愛の楽しさを再発見できるかもしれませんよ。

(監修・文:宮正樹、文:パンジー薫)

※画像はイメージです。