男、怪力で旅客機の扉をこじ開ける(画像は『Fox News 2018年5月17日付「Passenger arrested for storming tarmac at Melbourne Airport, trying to yank open plane door」』のスクリーンショット)

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定められたチェックインの時刻を守らない、指定されたゲート前に集まるべき時刻に遅れてくる、空港における一番の迷惑とはこういう傲慢な人々のことではないだろうか。しかも彼らは無理やり飛行機に乗り込もうと、許されない危険な行為に出ることすらある。このほどの話題は豪メルボルンから伝えられた。

豪メルボルン空港で17日午前、豪LCC「ジェットスター航空(Jetstar Airways)」の旅客機に対するとんだ危険行為があったとして一人の男が逮捕された。『9News』『Fox News』などが伝えたところによれば、男は57歳(氏名などは明らかにされず)。ボーディングタイムを数時間も過ぎていたため、搭乗ゲートに向かったところで乗るはずであったアデレード行きの旅客機はとっくに飛び立っていた。

これに腹を立てた男は職員が使用していたコンピュータをひっくり返し、ゲートを突破して駐機場に飛び出すと制止する地上職員を殴り倒し、最初に目に留まったまだタラップが付いたままのジェットスター機に駆け上がった。乗客の搭乗が済んだばかりという同機の扉のハンドル部分を掴むと、無理やりこじ開けようとしたその男。ボディに片方の足をかけ、踏ん張りながら引っ張ったことから扉は10センチほど浮き上がってしまった。

通報を受けた空港警察により男の身柄は拘束されたが、調査が済むまで旅客機は離陸することができず、シドニー行きのフライトは2時間近くの遅延が発生して乗客乗員らを激怒させた。ジェットスター航空の地上職員と激しく衝突して殴り倒し、3名を負傷させ、さらに飛行機に対しても機体や運航の安全をおびやかすような危険行為を働いたこの男。ふてくされ、禁じられている場所で喫煙すらしていたと目撃者は告げている。予備審問のため男は6月12日の出廷が命じられているが、起訴が決まれば罪状は複数に及ぶもようだ。

画像は『Fox News 2018年5月17日付「Passenger arrested for storming tarmac at Melbourne Airport, trying to yank open plane door」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)