イニエスタのバルサでのラストマッチを前にバルベルデは自身の想いを口した。 (C) Getty Images

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 現地5月20日のリーガ・エスパニョーラ最終節で、バルセロナはレアル・ソシエダと対戦する。この一戦はヴィッセル神戸入りが注目されるアンドレス・イニエスタにとって、バルサでのラストゲームだ。

『ESPN』によると、エルネスト・バルベルデ監督は前日会見で「アンドレスを勝利で見送りたい」と、キャプテンの最後にふさわしい演出したいと話した。

「今シーズン、彼を指導するチャンスを得ることができたのは、私にとって大きな意味があった。外部からでも彼が意味することは分かるが、実際にここに来るとさらに理解できる。監督として彼を指導でき、選手としての彼を間近で楽しむことができたのは光栄だった」

 1年目でリーガとコパ・デル・レイの2冠を達成したバルベルデ監督だが、来シーズンはイニエスタの不在に対応しなければならない。そんな54歳のスペイン人指揮官は、「アンドレスと同じ特徴の選手は見つけられない。我々はもっと現実的にならなくてはいけない」と、スペイン代表MFの「穴埋めは不可能だ」と強調した。

「デニス(・スアレス)や(カルレス・)アレニャ、(フィリッペ・)コウチーニョはみんな似ており、コウチーニョはもう少し攻撃的かもしれない。だが、イニエスタのレプリカを探そうとして、罠にはまってはいけない。それは不可能なことだからだ」
 

 なお、イニエスタのラストゲームに招集されているリオネル・メッシについても、バルベルデ監督は、「今シーズンのレオは多くの試合でプレーした。軽いケガを抱えながらの時もあった」とコメント。約1か月後にワールドカップを控える中で、アルゼンチン代表FWに休養を与える可能性を示唆した。

「このシーズン終盤は彼を休ませるのに適した時期だと感じている。先日、南アフリカ(での親善試合)で最後の15分間プレーしたが、それは(契約で)合意していたからに過ぎない。(20日の試合でメッシを)休ませる考えだ」

 リーグが終われば、メッシもイニエスタもW杯モードに突入する。ただ、イニエスタはその前に注目される去就を自らの口で発表する予定だ。