日本代表27人のリストに中国メディアが注目【写真:Getty Images】

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日本代表のメンバー発表を受けて、中国メディアが母国代表との差を指摘

 日本サッカー協会は18日に記者会見を開き、30日に行われる国際親善試合ガーナ戦の招集メンバー27人を発表した。

 FW岡崎慎司(レスター・シティ)が昨年9月以来、MF香川真司(ドルトムント)が昨年10月以来の代表復帰を果たした一方、注目の若手FW中島翔哉(ポルティモネンセ)が落選している。そんななか中国メディア「中原網」は、日本代表と中国代表の違いに着目しつつ、中国がワールドカップ(W杯)出場を逃した原因を分析。「この現実は残酷だ」と報じている。

 6月のロシアW杯に向けて、日本代表は国内壮行試合となるガーナ戦(30日)に向けたメンバー27人を発表。31日に大会最終メンバー23人が決まる予定となっている。そんななか、「中国と日本の違いはどこにあるのか?」と分析しているのが、中国メディア「中原網」だ。

 日本代表はバヒド・ハリルホジッチ監督を電撃解任し、西野朗監督が就任。6月19日にロシアW杯初戦のコロンビア戦を控えるなか、30日のガーナ戦で西野ジャパン初陣という厳しい状況に置かれている。ハリル前監督の解任に加え、メンバー選考を巡って様々な議論も噴出するなど、日本代表は大きく揺れているのが実情だ。

 だが同記事では、そうした日本代表を比較対象に、「実際、中国サッカーは、日本に比べて多くの問題を抱えている」と指摘。なぜ中国が日本に後れを取り、W杯出場を逃したのか分析している。


4大会連続でW杯出場を逃す中国…「日本サッカーから学ぶべき」

 記事ではガーナ戦に向けた日本代表メンバー27人のリストを見れば、中国代表との差が歴然だと強調。「両国の差で最も顕著なのは選手の実力だ。日本はすでにW杯候補者リストを発表しているが、このリストを見ると中国代表がW杯に出場できない理由が簡単に理解できる」と記し、次のように続けている。

「ドルトムントの香川真司を含め、海外リーグで17人がプレーしている。残りの10人は日本のJリーグ出身で、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)常連組だ。そうしたことから、日本の強さを垣間見ることができる」

 今回の日本代表は27人中、海外組が17人、国内組が10人の構成となった。海外に飛び出して研鑽を積んでいる選手に加え、国内でもACL常連クラブの選手たちによる陣容を見るだけで、日本の底力が感じ取れるとしている。日本との差について「この現実は残酷だ」と認めつつ、「選手のレベル差は、サッカーの発展の違いだ。今日の日本サッカーから学ぶべきことがたくさんある」と結んだ。

 現在、中国代表を率いるのはイタリア人の名将マルチェロ・リッピ。2002年日韓W杯で初出場(グループリーグ敗退)を飾った中国だが、以降は4大会連続でW杯の切符を逃し続けている。国内リーグは世界中からタレントをかき集めて脚光を浴びているが、果たして中国代表は脱皮を遂げ、日本代表の前に立ちはだかることになるのだろうか。


(Football ZONE web編集部)