大きな声で自分の意見を言える子どもに共通することとは?

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 授業参観に行けば、先生に当てられると蚊の鳴くような声でムニャムニャ話す我が子…。そんなとき、「勇気を出して、言ってみなさい!」と言えばできるようになるわけではない、というところがもどかしいですよね。教育現場で子どもたちをみていると、大きな声ではっきりと自分の意見を言えるようになった子には、次のような共通点があります。

■「その考え、いいね〜!」で自信がつく

 子どもたちが自分の意見を言えないときには、「言うのが恥ずかしい」という気持ちがあります。その裏には、「こんなことを言ったら笑われるんじゃないか?」「あっているかわからないから、言いづらい(あっていないとカッコ悪い)」「変なふうに思われちゃったらどうしよう…」など、“なぜ恥ずかしいと思うか”の理由があります。

 その多くは、発表する内容や発表後の相手の受け取り方に関するもの。ここを自信に変えるには、「どんなことでも言っていい」と思わせる環境づくりと「その考え(発表)、いいね〜!」という承認が必要です。「できた!」を繰り返すことで自分から手をあげるようになり、気づけば言葉に力が入ってくる子も少なくありません。

■1回の成功体験がガラッと意識を変えるケースも

 ある3年生の女の子(Rちゃん)は、とてもハツラツとしていて大きな声で意見を言うことができるのですが、彼女が「昔はとっても小さい声だったの!」と言うので驚き、理由を聞いたことがあります。

 Rちゃんは「昔は小さい声で発表していたんだけどね、ある日勇気を出して大きく言ってみたの。そうしたらね、お友だちが『とっても聞きやすかったよ』って言ってくれて…!うれしくって、それからはいつでも大きく発表できるようになったよ!」と話してくれました。たった1回の成功体験ですが、大好きな友だちに認められたことがRちゃんを飛躍的に成長させたのでした。

 このように、たった1回で劇的に変わるかもしれないし、一歩一歩ゆっくりと自信に変えていくかもしれません。どちらにせよ、「成功」する体験が子どもたちの挑戦意欲を育むことは言うまでもありません。

「ちゃんとしなさい!」では、変われないのが人間です。どこに不安があるのかに耳を傾け、挑戦⇒成功を繰り返せるように環境を整えてあげること。それが、私たち大人にできることなのかもしれませんね。

(Nao Kiyota)