イニエスタは、バルサに向けて感謝の念を示した【写真:Getty Images】

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最終節を前にクラブがイニエスタを称える異例のパーティーを開催

 今季限りでバルセロナを退団するスペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、下部組織時代から約20年間にわたって所属した名門でのラストマッチの時が近づいているが、スペイン紙「AS」などによると、現地時間18日にクラブが“お別れ会”を実施。

 そこでイニエスタは、バルサに向けて感謝の念を示したという。

 イニエスタは現地時間20日に本拠地カンプ・ノウで行われるリーガ・エスパニョーラ最終節レアル・ソシエダ戦が、バルサでのラストマッチとなる。J1ヴィッセル神戸への移籍が合意したと報じられるなど、その去就が注目されている。移籍先発表が近づくなかで、クラブは異例のパーティーを開催。ジョゼップ・マリア・バルトメウ会長をはじめ、豪華な面々が集まった。

 例えば、かつてカメルーン代表FWサミュエル・エトーが、バルサ加入後最初に驚いたのはイニエスタのプレーぶりだったと明かし、「彼のプレーは全て簡単にやっているようだった。難しいことを簡単にやるんだよ」とコメントした。

 またビデオメッセージでは、バルサでともに戦ったジョゼップ・グアルディオラ監督にMFシャビ・エルナンデス、FWロナウジーニョ、FWネイマールといった面々だけでなく、レアル・マドリードからはエル・クラシコで戦い、スペイン代表としてともに栄冠を手にしたDFセルヒオ・ラモス、ビセンテ・デル・ボスケ監督、そしてテニス界のスーパースター、ラファエル・ナダルも登場するほどだったという。


「とてもお別れするのがつらいんだ」

 素晴らしい友人たちに囲まれて、旅立ちの時を祝われたイニエスタ。本人は涙を浮かべて感謝の念を口にしている。

「僕はタイトルについて語るつもりはなかったけど、ただクラブで過ごした期間、出会った驚くべき人々に感謝しています。キャプテンでいられたことに楽しさを感じていたし、とてもお別れするのがつらいんだ」

 世界最高峰の司令塔でありながらも、誰よりも謙虚なイニエスタ。その愛され方は、国籍やクラブを超えるものだということが分かるパーティーだったようだ。


(Football ZONE web編集部)