左から桐生コウジ、小島藤子、水道橋博士

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NHKの連続テレビ小説『ひよっこ』などで知られる女優の小島藤子が映画初主演をつとめる『馬の骨』の公開直前トークショーが5月17日にLOFT9 Shibuyaで行われ、小島をはじめ、監督・脚本から出演までこなした桐生コウジ、ゲストとしてたけし軍団の水道橋博士も登壇した。

『馬の骨』公開直前トークショー、その他の写真

本作の主人公は、平成元年に『イカ天』と呼ばれた伝説のテレビ番組『三宅裕司のいかすバンド天国』に出演した過去を忘れられず、鬱屈とした日常を過ごす中年男性・黒田(桐生コウジ)。そんな彼が『イカ天』を知らない平成生まれのアイドル歌手ユカ(小島藤子)と奇妙な交流を送るうちに、置き忘れてしまった青春の後悔にケリをつけようと再起を図るという物語。

監督・主演の桐生コウジは、実際に「馬の骨」というバンドを組んで『イカ天』に出演。老婆をメンバーとして登場させるなどの演出がウケて、審査員特別賞を受賞した経験をもっている。本作では、自身に起こった出来事も描かれており、自伝的要素も強いという。バンド解散後は俳優として活躍。『アウトレイジ 最終章』などの北野武作品に数多く出演している。

水道橋博士は登場するなり「状況的にいつ『馬の骨』になるかわからない、オフィス北野の水道橋博士です!」と挨拶し会場を笑わせる。サブカルに造詣が深い水道橋博士はもちろん『イカ天』の大ファンだということで、当時活躍したミュージシャンの名前が飛び出してくるが、小島にとっては生まれる前の話。まるでついていけずに取り残されてしまう一幕も。

トークショーが和やかに進行する中、水道橋博士が所属するオフィス北野の話題に。現在、ツイッターなどで、20代や30代の人たちからマネージャーや付き人として働きたいというコンタクトがあり、もうじき博士が合宿所を作って、彼らと一緒に生活をするという計画を発表。「世代の違う人たちと触れ合うことで、いつでも新鮮さを感じていたい」と語った。

終盤、桐生監督と水道橋博士が、映画について真剣に語り合う場面も。同作は50代の男が夢に向かって立ち上がるという内容で、桐生監督は「未だに自分が何を表現したいのかがわからない。考えていくうちに30年前に出演した『イカ天』が自分の原点としてそこにあった。これは映画にしなければならないと思うようになった」と振り返る。水道橋博士も「この作品はシルヴェスター・スタローンの『ロッキー』に通じている」と賛辞を送った。

また、「映画を撮らないのですか?」と聞かれた水道橋博士は「この間、オフィス北野の先輩であるガダルカナル・タカとつまみ枝豆が30年前に結成していたカージナルスの自伝が出てきた。こんな映画的なストーリーがあるのかと思うくらいに面白かったので、ぜひそれをオフィス北野で映画化したい!」と皮肉もこめて語っていた。

『馬の骨』は6月2日よりテアトル新宿ほかにて全国順次公開となる。