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もくじ

ー 3つのゼロを目標
ー 環境やセキュリティにも配慮

3つのゼロを目標

EUの交通大臣は将来的に欧州の公道を走行するクルマの台数が半減するとの見通しを示した。これは自動運転の普及と交通手段の多様化によるものだ。

「ひとびとが今後もクルマを所有したいと考えることはわかっています。そしてクルマはこれからも交通手段のひとつであり続けるでしょう。しかし、個人、企業、社会のニーズに対応するモジュールになるのです」と2018年FTフューチャー・オブ・ザ・カー・サミットで語るのは、欧州交通大臣であるヴィオレッタ・バルクだ。

EUは2050年に向け、交通安全、環境性、自動運転、デジタル化、官僚主義の廃絶などに主眼を置いた交通ビジョンを示している。

「ビジョン・ゼロ」というスローガンの下で、バルクはEUが死亡事故を減らし、排出ガスや官僚主義の存在を無くすという目標を説明した。

「欧州委員会が求めているのは、この3つのゼロを達成することです」

バルクはヨーロッパの道が世界で最も安全であるとしながらも、年間2万5000人の死者と13万7000人の負傷者を出している現状について言及した。「なぜ輸送手段で死者がでるのでしょうか?」

環境やセキュリティにも配慮

自動車メーカーが環境に配慮したクルマを作ることを求める法律上の圧力は今後ますます高まるだろう。

バルクは付け加える。「健康面への影響は非常に大きいです。およそ24%が排出ガスなどに関連するとされています。事故によるものよりもはるかに多いのです。EU全体を通してよりクリーンなクルマの普及を推進していきます」

バルクはクルマの保有率、運転免許保有率ともに今後は減少すると考えている。「運転免許に対する見方は変わってきています。わたしの家族も、利便性は追求していますが自分で運転したいとは考えていません」と述べた。

自分のクルマを自分で運転するひとに代わって、自動運転車が今後の交通を支えるとのことだ。「自分で保有することの魅力は減少しています。若者は移動時間を他のことに使いたいと考えているのです。われわれはそれに応えなければなりません」

しかし、自動運転技術はサイバー面でのセキュリティが重要だ。それに加え、そのような脅威に対する法整備を進めていくことを約束した。

「サイバーセキュリティは軽視できません。現代の技術ならそれらを解決することができるでしょう。交通手段において、これは生命に関わる重大な問題です」