第3打席に右前打を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

写真拡大

チームは逆転負けも初2番で痛烈打「別のトップピッチャーからまたもやヒット」

 エンゼルス大谷翔平投手は15日(日本時間16日)の本拠地アストロズ戦でメジャーで初となる「2番・DH」でスタメン出場し、5回の第3打席に右前打を放った。リーグ最多奪三振の相手先発右腕ゲリット・コールからのヒットは打球速度150キロという高速の一撃。チームは終盤に逆転を許し、3-5で敗れたが、二刀流の痛烈な一打に慣れてしまったのか、米地元メディアからは「通常運転」の声もあがった。

 この日、エンゼルスはMVP2度のマイク・トラウト外野手がリードオフマンに入り、現在メジャーで“最強打者”の打順となっている2番に大谷がメジャー移籍後初めて入った。

 二刀流の男は5回2死一塁の第3打席で待望の快音を響かせた。1ボールからコールの2球目の83マイル(約134キロ)のナックルカーブを捉え、ライト前ヒット。アストロズ内野陣は右寄りに守る「大谷シフト」を敷いていたが、そのシフトの網の目を破る痛烈な一打となった。三塁を狙ったトラウトが右翼レディックの好送球で刺され、惜しくもチェンジとなったが、大谷は連続試合安打を「4」に伸ばした。

 この日のアストロズ先発はコール。試合前の時点で、8試合に先発して4勝1敗、防御率1.43。56回2/3を投げて、リーグ最多の86奪三振を記録していた実力者だ。だが、二刀流で圧巻の活躍を見せる新星にとっては、この一撃も「通常運転」に他ならないという。

 MLB公式サイトのデータ解析システム「スタットキャスト」担当のデビッド・アドラー記者は「ショウヘイ・オオタニ、別のトップピッチャーからまたもやヒット。ゲリット・コールからライナーで単打を放った。打球の初速は95.1マイル(約153キロ)。ショウヘイにとってはいつも通りの強烈な打球」とツイートした。

 リーグ屈指の右腕から、データを駆使して昨季のワールドシリーズ王者に輝いたアストロズのシフトを破る強烈なヒット。だが、それも「いつも通り」だというのだ。

 インディアンスのサイ・ヤング賞右腕コーリー・クルーバー投手やヤンキースのルイス・セベリーノ投手というリーグを代表するエースから痛烈な本塁打を放っている大谷。圧巻の活躍で自らハードルを上げ続けている様子だ。(Full-Count編集部)