2位と好位置につけた谷口。ベテランが虎視眈々と通算20勝を狙う (撮影・高橋朋彦)

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 日本プロ選手権第3日(12日、千葉・房総CC房総ゴルフ場東コース=7324ヤード、パー72)50歳の谷口徹(フリー)が4バーディー、3ボギーの71で回り、通算5アンダーで首位に1打差の2位につけた。勝てば大会最年長優勝となる。69で回った藤本佳則(28)=国際スポーツ振興協会=が通算6アンダーで単独首位。昨年覇者の宮里優作(37)=フリー=は通算2アンダーで7位、石川遼(26)=CASIO=は通算3オーバーの33位に後退した。

 ラフが伸び、風も吹いた房総の難コース。谷口が頭を悩ませながらも71とスコアをまとめ、ベテランの存在感を示した。

 「50歳なんでね。体力がない。疲労困憊(こんぱい)。ティーショットが真っすぐいかないから頭が疲れる」

 1番(パー4)の第1打はカート道に跳ねるトラブルで、出だしからボギー発進。「とりあえず我慢。パーをとっていこう」。いずれもパー4の7番、13番では6メートルを決めてバーディーを奪うなどパッティングが好調で、パット数は27で全体の6位だった。

 毎年コースが変わるこの大会では2010、12年に優勝。その秘訣(ひけつ)について問われると「まだ春先だからじゃないですか。6、7月はもう元気なくなってますよ」と笑いながらも、「コースの傾斜、硬さ、自分の持ち球、スピン量など計算。外したときの処理やパッティングもうまくできないとスコアはつくれない」。やはり経験に勝るものはない。

 昨季は12年大会優勝で得た5年シードの最終年で、今季は賞金シード32位の資格で戦う。50歳でシニアツアーにも参戦できる年齢となり、8日の前夜祭でシニアの選手が壇上に呼ばれた際には「お前も上がれよ」と冷やかされた。今大会で優勝すれば再び5年シードを獲得できるが「5年シードはもういいよ。資格があっても(体力的に)出られる自信がない。3年が限界かな」。言葉とは裏腹に表情は明るい。

 2012年の「ブリヂストンオープン」を制して節目のツアー通算20勝にあと1つとして、約6年が経過。「2000安打に王手がかかってからだいぶたちますよ…そんな心境です」。ジョーク交じりに勝利への意欲をにじませた。(清野邦彦)

データBOX

 ◎…谷口が優勝すれば50歳92日で、1996年大会の尾崎将司が持つ大会最年長優勝記録(49歳109日)を22年ぶりに更新する。73年のツアー制度施行後のツアー最年長優勝は2002年「全日空オープン」(現「ANAオープン」)の尾崎将司の55歳241日。

谷口 徹(たにぐち・とおる)

 1968(昭和43)年2月10日生まれ、50歳。奈良県出身。13歳でゴルフを始め、大阪・PL学園高、同志社大を経て92年にプロ転向。98年の「三菱ギャラントーナメント」でツアー初優勝。2002、07年に賞金王を獲得した。ツアー通算19勝(うち国内メジャー4勝)。1メートル69、72キロ。