GK東口順昭はフェイスガードをつけて復帰試合に臨んだ

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[5.12 J1第14節 横浜FM1-1G大阪 日産ス]

 横浜F・マリノス対ガンバ大阪の一戦は、1-1の引き分けに終わった。

 オリジナル10の激突となった一戦だが、順位的には15位対16位とやや寂しいものとなった。互いに中断期間までの2試合で後半戦へ向けた弾みをつけておきたいところだった。

 横浜FMは現在リーグ戦は2戦勝ちなし中。一週間前の名古屋戦(△1-1)からはFWウーゴ・ヴィエイラを先発復帰させる変更を加えた。

 G大阪は前節の札幌戦に完封負けし、連勝がストップした。G大阪はDF菅沼駿哉を3試合ぶりに先発起用。3バックにシステムを変更して臨んだ。

 また4月21日のC大阪戦で右頬骨骨折および右眼窩底骨折の重傷を負ったGK東口順昭が復帰。W杯出場へギリギリのタイミングで間に合った。東口はフェイスガードをつけてのプレーになった。[スタメン&布陣はコチラ]

 G大阪のシステム変更のズレを突くかのように、前半は横浜FMが一方的に攻め込む展開になった。しかしそこに“バットマン”東口が立ちはだかる。前半32分にはFW仲川輝人にドリブルで持ち込まれて決定的なシュートを許すが、東口がわずかに触ってコースを変えて防いだ。

 スコアレスで折り返した後半からG大阪は前節同様、怪我明けの今野を下げる。そして代わりに出場したMF藤本淳吾がいきなり魅せることになる。後半7分、センターライン手前のサークル内から藤本が超ロングシュートを狙うと、これが見事にゴールをとらえる。前に出ていたGK飯倉大樹も懸命に戻ったが、わずかに届かなかった。

 ただ横浜FMはすぐに同点に追いついてみせる。後半16分、MF天野純の仕掛けからゴール前でFKを獲得すると、天野が直接ゴールを狙う。左足から放たれた正確無比なシュートは、東口も防げないニアサイドを抜いて、同点弾になった。

 降り出しに戻った試合。G大阪は後半18分にFWファン・ウィジョに代えてMF倉田秋、同25分にはFW長沢駿に代えてFW中村敬斗を投入。早めに交代枠を使い切って勝負を仕掛ける。

 しかしスコアはこのまま動くことはなかった。終盤は再び横浜FMが攻め込む時間帯を長く作ったが、決定機を作りだすには至らず、結果的に勝ち点1ずつを分け合う形で終了した。

(取材・文 児玉幸洋)
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