集会で演説する立憲民主党の枝野幸男代表=12日午後、さいたま市のソニックシティ(酒巻俊介撮影)

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 立憲民主党が来年の統一地方選や参院選に向けてじわじわと勢力を伸ばしている。

 旧民進党離党者をのみ込んで国会議員数を急速に増やしたことに加え、全国各地で次々に都道府県連組織を発足させ、地方議員の入党も相次いでいる。

 立憲民主党の枝野幸男代表は12日、さいたま市で定期的に開いている地元有権者向けの集会に臨んだ。参加者から次期衆院選の展望を問われた枝野氏は、自信たっぷりに答えた。

 「間違いなく昨年の衆院選よりも仲間を増やせる」

 無理もない。立憲民主党は、新党「国民民主党」に参加せず旧民進党を離党した11人を受け入れ、着々と規模を拡大しているからだ。対照的に国民民主党は、合流を後押しした連合が見込んだ「80人規模」を大幅に下回り、62人で結党を迎えた。新党結成が立憲民主党の存在感を際立たせるという皮肉な状況だ。

 立憲民主党は地方でもすでに20都道府県連を設置し、旧民進党から移るなどした地方議員は8日時点で271人にのぼる。党関係者は「支持率1ケタ台前半の党と10%台の党、どちらがいいかは明らかだ」と語り、統一地方選までにさらに入党は加速すると読む。

 枝野氏は毎週末のように地方に出張し、党勢拡大に余念がない。13日は岡山県連の設立記念集会に参加するほか、26日には沖縄県の宮古島に出向く。秋の沖縄県知事選までに県連を結成したい考えだ。

 ただ、地方組織の規模は昨年の分裂前の旧民進党時代には遠く及ばず、国会議員がいない地域でいかに活動を広げていくかなど課題も多い。12日の集会でも参加者から「有権者に訴えかける努力が足りない」という厳しい意見が出た。

 野党では最も多い73人の国会議員数も、旧民進党結党時に比べれば半数に満たず、「政権準備政党」としての体制には疑問符が付く。中小規模の野党が乱立する状況を踏まえ、枝野氏は「衆院選が近い時期になって野党第一党であるなら、政権構想を示して、賛同いただける皆さんと連携する」との考えを示している。(小沢慶太)