味はもちろん、見た目もこだわる。
思わずカメラで撮りたくなる!可愛いカップで珈琲を楽しめる喫茶店5選

フォトジェニックが重視され、カラフルで華やかな飲み物が増えている今日この頃。だからこそあえて、カップにこだわる喫茶店に目を向けてみませんか?元祖フォトジェニとも言える、喫茶店のカップコレクションをご覧あれ!

1.’70年代の記憶を集めた、初めてでも懐かしい場所〈喫茶ネグラ〉/下北沢

原点は「母が使っていた昭和40年代のナルミ製の花柄食器。もともと喫茶店も好きだったので、自分の好きなものを合わせたレトロ喫茶をやってみたくて」と店主の古谷愛実さん。

昭和30〜40年代に流行したマグは店の愛用品の一つ。キャラメルミルク600円。同時代のポップな絵柄の食器を蒐集し、家具は古道具店を回ってそろえた。

天井にはレアなナショナルのランプシェードが光を灯す。扉を開けると、まるでおばあちゃんの家に来たかのような既視感に包まれる。店主は美大生時代から1960〜70年代の世界観が好きだったのだとか。

(Hanako1150号掲載/photo : Satoshi Nagare text : Yoko Fujimori)

2.花柄のカップが時代をつなぐ〈CAFÉ ILE〉/蔵前

蔵前で37年間営業した喫茶店を、若き店主・多田佳織さんがほぼ“居抜き”で引き継いだ。「物件を探していた時、閉店予定だったこの店に出会い、昭和の雰囲気に一目惚れしました。直火式のサイフォンも花柄のカップ&ソーサーも、前店主から譲り受けたんですよ」と多田さん。約40年愛用されるカップは青と赤の2色。コーヒーはサイフォンで。ブレンド450円

マーブルの天板のテーブルや重厚な木製イスなど、家具も内装も1970年代末の時代感が詰まっている。間仕切りの意匠も昔のまま。

(Hanako1150号掲載/photo : Satoshi Nagare text : Yoko Fujimori)

3.ジャズを自由に愉しむ人に愛された喫茶〈マサコ〉を受け継ぐ。〈Jazzと喫茶 囃子〉/下北沢

惜しまれながら56年の歴史に幕を閉じた老舗ジャズ喫茶〈マサコ〉。店員のひとりだった林美樹さんが昨年オープンしたこのお店。〈マサコ〉のオーナーから受け継いだノスタルジックなオリジナル食器と名物「あんトースト」600円は今も健在。素朴な可愛らしさが、そこにはある。

店内では、ジャズを自由に愉しむ人に愛された〈マサコ〉を受け継ぐように“ジャズを感じる多彩な音楽”を流している。隔月でDJイベントも開催、フュージョンからエレクトロファンクまで幅広く楽しめるのもうれしい。

(Hanako1150号掲載/photo:Megumi Seki text:Lamp Kohmoto)

4.日本文化の豊かさを発信する1世紀前の喫茶店〈胡桃堂喫茶店〉/国分寺

西国分寺で愛されるカフェ〈クルミドコーヒー〉が昨春、お隣の国分寺にオープンさせた2店舗目は、昭和を飛び越え、100年以上前の喫茶店がモデル。「1888年に上野で創業した〈可否茶館〉がお手本です。50年、100年続く店を考えていったら、喫茶店のオリジンに立ち返りました」と店主の影山知明さん。

「季節のお菓子」より、信州ぐるみのタルト580円。コーヒーは特製の信楽焼で。680円。信楽焼や織部、根来塗などのうつわ使いにも心が躍る。「時間と手間をかけることが変わらぬポリシー」と影山さん。

2階建ての店内は、イギリスと日本の家具をミックスし、ヘリンボーンのフローリングや三和土など、当時の喫茶店のオーセンティックな雰囲気を再現。メニューは日本の食化やお茶をテーマに、季節素材やお米を活かした定食、あんこのお菓子などがそろう。

(Hanako1150号掲載/photo : Satoshi Nagare text : Yoko Fujimori)

5.じつは、柳デザインを楽しめるあの喫茶店!〈上島珈琲店 神楽坂店〉/神楽坂

今は亡きデザイナー・柳宗理が手がけ受け継がれている柳プロダクトを、全国に111店舗展開中の上島珈琲店で楽しむことが出来る。「日本の喫茶文化」を表現するためなのだとか。

カップ&ソーサー、カトラリーは全店で使用。ネルドリップブレンドコーヒー(M)400円、ジャマイカンラムボール290円

柳の椅子も、店内にあたたかみを醸し出している。

■東京都新宿区神楽坂3-2 木村屋ビル1・2F 
■03-5227-3955
■7:30( 土日祝8:00)〜22:0(0 日祝〜21:00) 不定休 
■83席/分煙

(Hanako1152号:P45掲載)