国立公園で3歳児、ヒョウに襲われ死亡(画像は『The Sun 2018年5月8日付「BIG CAT HORROR Toddler eaten by leopard at Uganda safari park after being dragged off in front of horrified nanny is named」(IMAGE: QUEEN ELIZABETH NATIONAL PARK)』のスクリーンショット)

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アフリカの美しく壮大な自然を守り続けるためには、パーク・レンジャー(自然保護官)の日々の努力が欠かせない。しかし野生動物が棲むサファリパークでは、スタッフにとっても常に危険と隣り合わせとも言えよう。このほどスタッフが仕事に出ていた間に、その家族がいたたまれない事故に巻き込まれるという悲劇が起こってしまった。『The Sun』『PEOPLE.com』などが伝えている。

アフリカのウガンダにあるクイーンエリザベス国立公園で、5月4日午後9時ごろに痛ましい事故が発生した。この公園のパーク・レンジャーを務めるドリーン・エアーズさんは、敷地内にあるムウィヤサファリロッジのフェンスで囲まれていないスタッフ本部に、3歳になる息子エリーシャ・ナブゲレ君(Elisha Nabugyere)を置いて仕事に出ていた。エリーシャ君の面倒はナニーが見ていたという。

そのナニーが本部の建物から外のキッチンに向かったところ、エリーシャ君も一緒について出てしまったのだ。ナニーは後を追うエリーシャ君に全く気付いていなかった。そこへ突然、幼い子の叫び声が響き渡った。ナニーの後ろを歩いていたエリーシャ君に、ヒョウが襲い掛かったのである。ヒョウはエリーシャ君を素早く捕らえると茂みの奥へと引きずり込んだ。ナニーはヒョウを追いかけようとしたが、既に手遅れだった。

事態を知ったエリーシャ君の家族やウガンダ野生生物管理局(Uganda Wildlife Authority、以下UWA)のスタッフらが総出で行方を捜したものの翌日、エリーシャ君の頭蓋骨と体の骨の一部が発見されるという悲劇となってしまった。エリーシャ君の父フランシス=マナナ・ナブゲレさん(Francis Manana Nabugyere)は、このように話している。

「見つかった息子の骨を、UWAのスタッフは棺に納めてくれました。まだきちんとUWAとは話をしていませんが、私は息子を亡くしたのですからそれなりの対応を求めています。UWA側はスタッフやその家族をもっと保護するように努めるべきです。」

UWAのスポークスマンは「現在、エリーシャ君を襲ったヒョウを探しています。一旦、人間の血の味を知ってしまったヒョウは再び人を襲う可能性が高くなり、危険です。ヒョウを捕獲して二度と野生には戻さないつもりです」と述べている。

このニュースを知った人からは、「パーク・レンジャーでさえ自分の子供を守れないような国立公園って、旅行者にとって更に危険なのでは?」「悲劇だけど、人間が野生動物に近付きすぎるのだと思う。野生の動物は貴重なのだから、もっとリスペクトして人との間に距離を置くべきではないだろうか」「なんでスタッフのいる本部がフェンスで囲まれていないの? 危険すぎる」「サファリのど真ん中で子供を預けられて、しっかり面倒見ないナニーにも非がある」といった声があがっている。

画像は『The Sun 2018年5月8日付「BIG CAT HORROR Toddler eaten by leopard at Uganda safari park after being dragged off in front of horrified nanny is named」(IMAGE: QUEEN ELIZABETH NATIONAL PARK)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)