インタビューに答えるジョン・マケイン氏=2015年11月、ワシントン、ランハム裕子撮影

写真拡大

 悪性の脳腫瘍(のうしゅよう)で闘病中のジョン・マケイン上院議員(81、共和党)が新しいCIA(中央情報局)長官の就任に異論を唱えたことについて、トランプ米大統領の側近で広報担当のケリー・サドラー特別補佐が「(マケイン氏が)どうせ死ぬ」などと批判していた。

 米政治専門紙ザ・ヒルなどが報じた。

 トランプ氏は、国務長官に就任したポンペオ前CIA長官の後任に、女性のジーナ・ハスペル副長官を指名した。しかし、ハスペル氏がかつてテロ容疑者に対する拷問に関わっていたことが発覚。マケイン氏は9日の声明で「拷問の使用を監督するハスペル氏の役割に不安を覚える。拷問の不道徳さを認めなかったハスペル氏は不適格だ」などと批判し、上院に同氏を承認しないよう呼びかけていた。

 米メディアによると、ホワイトハウス広報担当者らが10日午前に開いた打ち合わせで、サドラー氏がマケイン氏の異論について「どうせ死ぬんだから関係ない」と冗談を飛ばした。他の幹部は誰も笑わなかったという。

 ザ・ヒルが報じた後、マケイン氏の妻シンディさんはサドラー氏の発言について「私の夫には7人の子と5人の孫という家族がいることを忘れないで」と批判した。

 ホワイトハウスのサンダース報道官は11日の記者会見で、サドラー氏の発言を問われたが「内輪の会議からリークされたやりとりにはコメントしない」と述べるのみで、事実関係の否定や謝罪もしなかった。(ワシントン=土佐茂生)