“安倍チルドレン”にまともな議員はいないのか――。10日、自民党の最大派閥である細田派の会合で、セクハラとも受け取られかねない発言をした加藤寛治衆院議員(72)。悲しいかな、また“魔の3回生”だ。

「細田派の定例会では、議員がひとりずつ順番にスピーチする機会があります。順番が回ってきた加藤議員は、結婚披露宴で『必ず3人以上の子どもを産み育てていただきたい』と呼びかけているとのエピソードを披露した。本人としてはちゃんと用意して話した内容なのでしょうが、さすがに同席していた女性議員から『それはセクハラだ』と問題視されています」(永田町関係者)

 さらに、結婚式で若い女性に対して「結婚しなければ子どもが生まれないから、人さまの子どもの税金で老人ホームに行くことになる」と“説教”しているとまで言ってのけたのだ。

 これらの問題が発覚した当初は、記者に対して「(発言の)撤回はしない」と語っていたが、数時間後に「女性を蔑視しているわけではない。誤解を与えたことをおわびする」と謝罪して撤回。福田淳一・前財務次官のセクハラ問題で世間が敏感になっているときに、何とも緊張感のない議員だ。どんな人物なのか。

「1982年に長崎県議になり、その後8期務めました。2012年の衆院選に当時66歳で長崎2区から出馬して初当選。国政では、地元である島原の農協組合長を務めた経験を生かして、2期目の第3次安倍内閣のときに農水政務官に抜擢されています。業界団体などの支持を得て選挙を勝ち上がってきた典型的な農水族で、盤石な組織票を持つ選挙は『お殿様選挙』なんて言われたりしていました」(地元記者)

「子どもをつくれ」と呼びかけてきた加藤議員自身は、子ども6人、孫8人のビッグファミリーのおじいちゃんだ。