<日本プロゴルフ選手権2日目>9番、ティーショットを放つ稲森

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 ◇日本プロゴルフ選手権2日目(2018年5月11日 千葉・房総CC房総)

 若手の稲森佑貴(23=フリー)が71で回り、通算4アンダーで2打差の2位と順位を上げた。フェアウエーキープ率3年連続トップのショットメーカーが初V&メジャー制覇へ好位置をキープしている。ブレンダン・ジョーンズ(43=オーストラリア)が通算6アンダーで単独首位。宮里優作(37=フリー)が稲森と並び2位。石川遼(26=CASIO)は76と落とし通算イーブンパーの18位に後退した。

 上位の選手を悩ませた強風にも稲森のゴルフは揺るがなかった。「風が強くて後半は耐えるゴルフだった」と振り返るが、インから出て11番で第2打を「OK」に寄せバーディー。18番パー5では、ピンまで225ヤードの第2打を3Wで2オンに成功し、バーディーを奪って首位のジョーンズに2打差に迫った。

 ラフが長く、グリーンが硬いメジャー大会らしい高難度のコース。「でも、多少飛ばなくてもフェアウエーから打てばグリーンは止まる」。フェアウエーキープ率3年連続1位。16年には歴代最高の71・66%を叩き出したショットで、第1打でフェアウエーを外したのは2回だけ。その極意を「風と仲良くなること。右からの風には右に打って風に乗せ、左からの風には左に打つ」と説明する。

 ゴルフスイングの分析が大好きな“スイングおたく”。その研究成果でフェースのロフトを立てすぎていたことや、ハンドファーストの構えが強くなりすぎていたことに気付き修正。「以前は女子プロか、というくらい飛ばなかったけど、今は20〜30ヤード伸びました」。今季のドライビング・ディスタンスは平均263・25ヤードながら、最近もドラコン王の安楽拓也の動画をチェックするなど研究熱心さは変わらない。

 会場の房総CCは忘れられない場所だ。下部ツアーの試合で13年2位、14年10位と終盤に失速しV逸。「悔しい思い出もあるので勝ちたい」。21日の全米オープン国内予選にエントリーするなど海外志向が強く、将来の米欧ツアー参戦を目標に掲げる。今大会に勝てば5年シードを獲得できる。「5年あれば海外にチャレンジしやすい」と国内最古の伝統の大会を飛躍の舞台に変える。

 ◆稲森 佑貴(いなもり・ゆうき)1994年(平6)10月2日、鹿児島市生まれの23歳。実家はゴルフ練習場で、6歳でゴルフを始め、16歳だった鹿児島城西高2年の時にプロテストに最年少で合格。プロ転向前から父・兼隆さんとキャンピングカーで試合会場を転戦。14年は出場7試合で賞金シードを獲得。15年ブリヂストン・オープンで初の最終日最終組で回り2位。昨季は4920万円を稼ぎ賞金ランク20位。1メートル69、68キロ。