私たちはこれまでに散々、LINEやデートのHow toを学んできた。

しかし、LINEやデートに漕ぎ着けるまでに、まずは“出会い”という最初の関門が待ち受けていることを忘れてはいないだろうか。

初対面であんなに盛り上がったはずなのに、LINEは既読スルー。仮に返事が来たとしても、いつまでたっても前に進まない。そんな経験、無いだろうか?

“出会い”を次のステップに繋げる方法を学ぶため、あなたに宿題を出していこう。

さて、今週の宿題は?




出会いはお誕生日会で


僕が友理に出会ったのは、 表参道の青山通りから裏道に入ったところにある『CRISTA』で開催された誕生日会だった。

主催者の彩奈とは以前からの飲み友達だが、“可愛い子もいっぱい呼ぶから”と言っていた彼女の発言に嘘はなかった。

男性5名女性5名というなかなか良いバランスの会で、男性陣は僕と同じように自分で会社を経営している人がほとんどだ。

女性陣は女性陣で、職業はバラバラであるものの、綺麗どころが集まっていた。

そんな美人揃いの中で、僕は一人の女性に目が行った。

「直樹さん、こちら私の友達の友理です。ちょっと人見知りなんだけど、多分気が合うと思うから!」

彩奈から少々雑な紹介を受け、僕のところにやってきた友理。ちょっと小柄で色白で、アイドルグループで人気を誇っていた元メンバーの誰かに似ている。

「初めまして」

恥ずかしそうにしている友理に、僕は最初から惹かれてしまった。そして、どうにかして彼女の気を引こうと奮闘したのだ。


初対面で良い印象を残したい!スマートなアピール方法とは?


宿題1:少しでも良い印象を残したい。効果的なアピール方法を答えよ


「初めまして。直樹です。友理ちゃんは彩奈のお友達?」

「知り合って、もう5年くらいになります。直樹さんも、彩奈のお知り合いなんですか?」

最初は緊張していたのか、口数が少なかった友理。しかし徐々に笑顔になっていく。

「うん、僕は知り合って3年くらいかなぁ。共通の友人がいて。飲食を経営している堀田さんって知ってる?その人が紹介してくれて」

堀田さんは、都内で飲食店を複数経営している有名人。彼主催の会合に来ていたのが彩奈で、そこから仲良くなったのだ。

「堀田さん...お名前は、聞いたことあるような、ないような...」
「そっか。友理ちゃんはあまりそういう場に行かないのか(笑)」
「はい(笑)緊張しちゃうので」

港区には、有名人のパーティーや誕生日会があると、一体どこから湧いてくるのか、必ず毎回顔を出す“ひょっこりパーティー女”がいる。

そういったタイプの子は彼女には絶対したくないと思うのに、僕が出会うのはそんな派手な女の子ばかり。

一方で、友理の素朴さが僕にはとても新鮮で、彼女に好印象を抱いたのだ。




「友理ちゃんって自分をしっかり持っていていいよね。流されないというか、芯があるというか。美人なうえに、育ちの良さが伝わってくるよ」

「そうですか?そう言ってもらえると嬉しいです!」

はにかんだ笑顔を見せる友理は、とても可愛かった。話せば話すほど彼女の良さが見えてきて、結局僕たちは長い間二人で話していた。

「友理ちゃんは普段どの辺りで飲んでいるの?」

「目黒とか中目黒とかが多いですかね...六本木とかにはあまり行かないです」

「そうなんだ!中目黒だったら、知り合いがやっている会員制のバーがあるんだけど、内装がすごくカッコいいから、是非行ってみて。何だったら、僕の名前を出せば入れると思う。オーナーに伝えとくよ」

「へぇ〜何ていう名前のお店ですか?気になります」

そこから、幾つか中目黒にある店の話で盛り上がる。

僕は飲食系のコンサルをしていることもあり、知り合いは多いほうだと思う。そのお陰で、店にもだいぶ詳しくなったのだ。

「もしよければ、今度一緒に行かない?紹介するよ」
「わぁ、是非ぜひ!」

そうして、二人で遊びに行く約束までし、盛り上がっていたはずだったのだが...


ここまでで失敗はあるのか?続いて直樹が落とした爆弾とは。


宿題2:初対面のパーティーの場で、女性が引いてしまった男の行動を述べよ


気がつけば、ずっと二人で話していた。

せっかくの誕生日会である。友理を僕が独占してしまうのも申し訳ないと思い、とりあえず連絡先を交換しようと持ちかけた。

「ごめんね、気がつけば僕ばかりが話していて。他の人とも話さないと、だよね?」
「いえいえ、全然。むしろ直樹さんの方こそ、私の相手をずっとして下さってありがとうございます」

まずはLINEで繋がり、その後Facebookも申請してみる。

「あれ?佐藤さん知り合いなの?あ、鈴木さんも?」
「知り合いなんて言ったら恐れ多いかもですが...」

佐藤も鈴木もなかなかの有名人だ。掘り下げていくと、他にも共通の知り合いが多そうだ。

「そうなんだ!佐藤さん、僕が会社を起こしてから仲良くさせていただいてるんだけど、素敵な人だよね〜。鈴木さんとはなんで知り合いなの?鈴木さんが持っている別荘、行ったことある?」

「鈴木さんは一時期仲良くして頂いておりまして... 別荘に行かれたんですか!?」

鈴木はIT系で大成功を収めた人で、逗子の方に大層立派な別荘を建てた。毎年夏になると若手の経営者や芸能人を集め、BBQをしてくれる。




「何度かお邪魔させていただいたけど、凄い家なんだよ。海を一望できる大きなプールもあってね」

「へぇ〜凄い!今時、そんなバブリーな話があるんですね」

そしてその後も何人か共通の知人が出てきて、思わず盛り上がってしまった。

「そしたら、次回はさっき話してた中目黒のお店に行こうね。今日は僕、次の予定があってそろそろ失礼するけど、今度ゆっくり話そうね」
「はい。楽しみにしています」

-今日の誕生日会、来てよかったなぁ。

別の集まりに顔を出す約束をしていたため、最後まで誕生日会にいられないのは心残りだったが、僕は新たな出会いに晴れ晴れしい気持ちになっていた。



その夜家に着いてから、今一度友理にLINEを送った。

-今日はありがとう!色々話せて楽しかったです^^ 中目黒、いつ行こう?

しかし、結局この晩は友理から返信がなかった。

夜分遅くだったので、翌朝に返信は来るだろう。

そう思っていたが、翌朝になっても、翌々朝になっても友理から返信は来ない。

自分の行動振り返ってみるが、特に悪いことはしていないと思うのに、友理はどうして返事をくれないのだろうか。

-あの時、あんなに盛り上がっていたのに...。

一体どこで、見切られてしまったのだろうか...

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オトナの恋愛塾〜解説編〜:友理が直樹を見切った2つの理由を述べよ