8番、バーディーパットを沈めてガッツポーズする石川遼 

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 ◇男子ゴルフツアー日本プロ選手権第1日(2018年5月10日 千葉県長生郡 房総CC房総 7324ヤード、パー72)

 石川遼(26=CASIO)が6バーディー、2ボギーの4アンダー、68で回り首位と4差の4位につけた。10番から出た序盤はティーショットが右に曲がっていたが、18番できっかけをつかみ、後半だけで4バーディーを奪った。ブレンダン・ジョーンズ(43=オーストラリア)が8バーディー、ボギーなしの64で首位。3打差の3位に中島徹(33=信濃GC)がつけている。

 ひょうの襲来でスタート(10番)を10分間待たされたが、天候の回復に伴って石川の表情が晴れやかになった。後半にスコアを伸ばして4位発進。過去6回で5度予選落ちという相性の悪い大会で最高のスタートを切り、「ショットもパットもゴルフ全体で不安はなくなった感じ」と満足そうにうなずいた。

 今季は右にプッシュアウトする球を抑えるために、スイング改造に取り組んでいる。なかなか思い通りの球を打てず、この日の序盤もティーショットを大きく曲げた。16、17番で連続ボギー。だが、18番で1Wを右のラフに入れたものの、3打目をピンまで2メートルに寄せてバーディー。不安解消へのきっかけをつかんだ。「18番でプッシュアウトが直せたのは良かった。その原因が少し分かってきた」。続く1番でティーショットをフェアウエーに運んだ上でバーディーとし、「不安」を「確信」に変えた。2番では、右のラフから手前の木のすぐそばを抜けていく難しいショットでグリーンに乗せて3連続バーディー。前半とは別人のように難コースを攻略した。今大会のセッティングを担当した牧野裕プロは「だいぶ良くなっている。今日のような球が打てれば楽しみだね」と石川の復調に太鼓判を押した。

 選手会長として初めて臨む国内メジャー。「スタッフの方ともたくさん話ができるし、お互い協力して成功させたい」と責任感の強さをのぞかせる。最終日には最高の笑みで恩返しする。

 ○…プロ11年目の33歳・中島が国内メジャー初戦で日本勢トップの3位と好発進した。

 「ショットが悪いときはアプローチが良かったり、アプローチが悪いときはパットが良かったりでかみ合った感じでした」

 6番パー5でピンまで250ヤードの第2打を3Wで2メートルに乗せ、イーグルを奪って勢いに乗った。ゴルフ界では珍しい早大出身のツアープロ。予選会を突破して昨年初めてツアーにフル参戦したが、約907万円しか稼げず賞金ランク84位でシード獲得はならなかった。開幕前には試合を求めてフィリピンツアーで武者修行。「週末には家族も(応援に)来るので(決勝に)残りたい。あとは失うものがないので思い切り攻めたい」と意気込んでいた。

 ○…現役最多の通算44回目の出場となった尾崎将は、17番でトリプルボギーを叩くなど85と崩れ143位の最下位スタートとなった。今季開幕前の2月に背中を肉離れ。その影響でほとんど打ち込み練習ができずにシーズンを迎えた。「とりあえずラウンド不足、練習不足。散歩に来ただけ」と自虐的に振り返った。それでも、背中の痛みについて聞かれると「サポーターをしなくても回れたのが良かった」と前向きに捉えていた。