現場周辺では警察の捜査が続いていた

写真拡大

 新潟市西区のJR越後線の線路で、近くの小学2年、大桃珠生(たまき)さん(7)の遺体が見つかった殺人、死体遺棄事件で、現場周辺では以前から不審な人物が出没していたほか、犯行時間前後には不審な白い車が目撃されていた。女児の首を絞めて殺害した後、列車にひかせるという異常な犯行の手口について、犯罪心理に詳しい専門家は「30歳前後の小児愛の男にみられる特徴に近い」と指摘する。

 新潟西署捜査本部によると、女児は7日午後3時ごろに友人と下校し、自宅近くの踏切を渡るまでに別れた。母親が同5時ごろ、同署に「娘が帰ってこない」と通報。同10時29分ごろに上り普通列車にひかれ、死亡しているのが見つかった。死因は窒息で着衣などの乱れはなく、顔は鬱血していた。

 警察官が駆け付けた際、既に体温が低く、出血がほとんどなかった。捜査本部は、殺害から一定時間経過後に遺体が遺棄されたとみて、現場や帰宅経路周辺の防犯カメラを解析するなど詳しい経緯を調べている。

 女児がはねられた青山−小針駅間は単線で、午後10時19分に小針駅を発車した下り列車が同20分ごろ現場を通過した際、線路上には不審な点はなかった。上り列車が女児をはねるまでの約9分間に犯人が遺体を線路上に横たえたとみられる。

 女児がはねられた同時間帯の8日午後10時半ごろの線路周辺は、人が立ち入っても分からないほど暗い。通行する車もまばらだった。9日付の新潟日報は、現場周辺では7日午後10時ごろ、不審な白い車がエンジンを掛けたまま停車している様子を複数の住民が目撃していると報じた。

 女児は両親と兄の4人家族で、約1年半前にこの地域に引っ越してきた。近隣の主婦は「例年この時期になると不審者の話が出る。去年の春も西区内で子供が声をかけられたり、腕を引っ張られたりすることがあったようで、学校から注意喚起があった」と明かす。一緒にいた40代の主婦も「サングラスをかけた見るからに怪しい人がいたらしい」と話す。

 70代女性も「以前は自転車に乗った人が声かけをするので気をつけるよう回覧板で注意されたこともあった」という。民家3軒で現金を盗まれる空き巣被害もあったという。西区周辺では露出狂の出没情報もあった。

 ヒガノクリニック院長で精神科医の日向野春総氏は犯人像を「性的欲求を満たそうと女児にいたずらしようとした男が抵抗を受けて突発的に首を絞めた可能性がある」とみる。

 遺体を線路に遺棄した心理については「小児愛を持つ30歳前後の若い男は、遺体をバラバラにして処理する特徴がある。遺体を『部品化』したいという欲求に基づく本能的な行動だ。一方、50代前後の初老の男は遺体を奇麗にして安置しようとする特徴がある」と分析した。