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バーミヤン渓谷にレーザーで失われた仏像を再現

バーミヤン渓谷にレーザーで失われた仏像を再現
ミルワイス・ザヒール王子(左から1番目)、ヒロ・ヤマガタ(左から2番目)、サイエド・マクドゥム・ラヒーン・アフガニスタン・イスラム共和国情報・文化大臣(中央)、ハルン・アミン駐日アフガニスタン・イスラム共和国大使(右から2番目)、モハマッド・イブラヒム・アクバリ・バーミヤン州福知事(右から1番目)。 1日、東京都千代田区の日本記者クラブで (撮影:佐藤学)
【PJ 2005年11月02日】− アフガニスタンのタリバン政権によって、壊滅的な被害を受けた大仏や仏教画のあるバーミヤン渓谷の石窟(せっくつ)の壁面に、レーザー光線で仏像のイメージを照射するという「バーミヤン アフガニスタン レザープロジェクト」が1日、都内で発表された。同プロジェクト実行委員会のヒロ・ヤマガタ(アーティスト)委員長、サイエド・マクドゥム・ラヒーン(アフガニスタン・イスラム共和国情報・文化大臣)名誉会長など5人が出席し、新しい芸術の創作による同地域の文化の復興と、同時に2万世帯に電力を供給するというプロジェクトを説明した。予算は60億円。

 アフガニスタンの首都カブールの北西230キロ、標高2500mほどの山岳地帯・バーミヤン渓谷の近郊には、1世紀からバクトリアによって石窟仏教寺院が開削され、石窟の数は1000以上に上る。4─5世紀ごろに高さ55メートルと38メートル2体の大仏をはじめとする多くの巨大な仏像が彫られ、石窟内にはグプタ朝のインド美術やサーサーン朝のペルシア美術の影響を受けた壁画が描かれた。

 01年に当時のアフガニスタンのタリバン政権は、イスラムの偶像崇拝禁止の規定に反する大仏を破壊すると宣言し、2体の大仏をはじめ、数多くの壁面の仏像を爆発物などによって破壊した。その破壊された仏像の復興を同プロジェクトによって、レーザーシステム機器120台を使って、120─240体の仏像のイメージを照射する。2万世帯の一般家庭に供給される電力は1日6時間で、同プロジェクトによって、400人の雇用が見込まれる。

 実行委員長のヒロ・ヤマガタさんは「私のハリウッドの親しい友人ジェームス・キャメロン(映画監督)さんやシャローン・ストーン(女優)さんらの協力を得て、また、ケネディ・ファミリーなどの支援もお願いして必ず資金を集めます。このプロジェクトによって、芸術・文化の復興と電力供給による生活の向上ばかりでなく、さらに、木々が減少する谷を緑で蘇らせたい」と話した。

 同プロジェクトが計画される前に、新しい仏像を破壊された仏像の位置に再現するという意見もあった。サイエド・マクドゥム・ラヒーン名誉会長は「破壊された空間をそのまま残し、21世紀の人たちに人間のおろかな過ちを見てもらうことで、間違いを間違いと認識するスペースとして残していくことに、むしろ意義があると思います」と語った。【了】
※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

パブリック・ジャーナリスト (PJ)コーディネーター 佐藤学【 東京都 】
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