「写ルンです」の写真をスマホで見られる! デジタルデータ化が自分でできる安価な「フィルムスキャナ」

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今では写真と言えば、すっかりスマートフォンやデジタルカメラなど「デジタル」が主流だ。しかし数年前から若い世代を中心に、フィルムで写真を撮る「写ルンです」の人気が高まっている。

「写ルンです」とは、富士フイルムの使い捨てカメラだ。
正確にはレンズ付きフィルムという製品である。
1990年代に人気を博した「写ルンです」は、その後デジタルカメラの普及とともに販売数も減少する。

しかし、2015年の夏頃から再び売れ始めている。

フィルムを使った写真を知らない世代にとっては、「写ルンです」の不便さが、レトロ感とともに魅力的で、新鮮だという。
若い世代に人気の写真投稿サービス「Instagram(インスタグラム)」においても、
#写ルンです
を検索すると44万件以上の投稿がある。

フィルムを使う「写ルンです」は、
・撮影が終わるとカメラ(写真)店に持ち込み、現像を依頼する
といった手間がかかる。
フィルム撮影が当たり前だった時代には、カメラ(写真)店にフィルム現像とプリントをセットで依頼して、引き渡し指定日に写真を受け取っていた。

スマートフォンやデジタルカメラでは、写真を撮って直ぐにディスプレイで確認ができるので、失敗してもその場で撮り直すことができる。
一方、フィルムを使う「写ルンです」では、カメラ店に「写ルンです」を預けて、現像とプリントをしないと写真が見られないため、直ぐに写真が見られない。
撮影に失敗しても撮り直しができない。
この一発勝負的な不便さに、フィルムカメラを知らない世代は、ドキドキ、ワクワクし、新鮮さを感じるのだという。

ちなみに現在のカメラ店では、「写ルンです」のフィルム現像した後、
・スマートフォンにデジタルデータ化して転送
・CD-ROMに保存
など、「デジタルデータ化」のサービスも提供されている。

つまり「写ルンです」をプリントしなくても、スマートフォンで写真を見ることはでき、InstagramなどのSNSに投稿もできるというワケだ。

もちろん、「写ルンです」で写真を見るためには、
スマートフォンやデジタルカメラのように無料ではなく、
・フィルム現像代金
・プリント代金(最大24枚)
・デジタルデータ化の代金
など、費用がかかる。


こうしたフィルムカメラ向けに、パソコン周辺機器の製造や販売を手がけるサンワサプライは、安価な「フィルムスキャナ」という製品を自社のオンラインショップで販売している。

フィルムスキャナとは、
「写ルンです」などのフィルムを読み込み、デジタルデータ化できるものだ。
カメラ店でフィルムを現像だけすれば、あとは自分で写真をデジタルデータ化して保存することができるのだ。

パソコンと併用して利用する製品(型番:400-SCN006)は6,480円(税込)
ディスプレイを備え単体で利用できる製品(型番:400-SCN024)は11,800円(税込)
と既存のフィルムスキャナよりもリーズナブルな価格が特徴だ。

単体で利用する製品には、本体にSDメモリーカードスロットを備えており、スキャンした画像データをSDメモリーカードに保存できる。



フィルムスキャナがあれば、
カメラ店でスマホ転送やCD-ROM保存の費用は不要になる。
また、昔「写ルンです」やフィルムカメラで撮影したフィルムをデジタルデータ化して見たいという人にはうってつけの製品なのだ。

フィルムスキャナには、
「写ルンです」の35mmフィルムのほかに、
・110フィルム
・126フィルム
・スライドフィルム
に対応したモデル(型番:400-SCN055)も、5月8日から同社のオンラインショップで発売されている。
用途にあわせて選ぶことができる。



フィルムスキャナは、
・過去にフィルムカメラで写真を撮っていた人
・現在も「写ルンです」やフィルムカメラで撮影を楽しんでいる人
・今後フィルムカメラを楽しんでみたいという人
まで、写真を楽しくしてくれる製品なのだ。


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