成功するために必要なものは「才能」か、「運」か。5月7日放送の「5時に夢中!」(TOKYO MX)でマツコ・デラックスさんが「人生で成功する人」について、自らの人生を重ねて持論を展開した。

番組では、イタリア・カターニア大学の研究を取り上げた東京新聞の記事を紹介。さまざまな人生をシミュレーションした結果、人生の成功は運に左右される割合が大きく、「最も裕福な人々は(ある程度の才能はあるものの)最も才能のある人ではなく、最も幸運な人だった」と判明したという。しかし、これについてマツコさんは、

「結論出てる? 結論風の答えに見せてるけど、なんの答えにもなってないじゃん」
「こんなの分かってたらみんな成功できるよ」

と異議を唱えた。

「運は才能じゃないよ、運は運」

よく「運も才能のうち」と言われるが、マツコさんは「運は才能じゃないよ、運は運」と言い切る。回ってきた大きな運はもちろん、「小さな運」も含め取りこぼしていない人が「結果的に成功したみたいに言われる『何か』を残しているだけな気がする」というのだ。

今や同番組をはじめ、「マツコの知らない世界」(TBS系)、「月曜から夜ふかし」(日本テレビ)など多数の冠番組を抱えているマツコさん。昨年の番組出演本数は298本で、女性部門9位にランクインしている。好きな司会者ランキングの1位に輝くなど、長年に渡って愛され続けているタレントだ。

そんなマツコさんをMCのふかわりょうさんは「大成功に該当すると思う」と見る。その上で「運と才能の割合、どのように感じていますか?」と聞くも、マツコさんは表情を変えずに

「運でも才能でもないと思ってる。諦めと覚悟」

と即答していた。

「『真面目に生きよう、幸せになりたい』って思ってる人は、失敗もしないけど成功もしない」

マツコさんは自身を「不出来な人間だから、人並みの幸せなんて手に入るなんて思ってなかった」と語り、共演者の若林史江さんらについて「だからこの人達って大変だなって思う。ちゃんと子ども作らなきゃとか、人目を気にして生きてる」と話す。

「あたし、ありがたいことにそこから解放されてる上に、オカマからも中枢にはいさせてもらえなかったタイプ。オカマのヒエラルキーの中でも決して高い方ではなかったから諦められたんだよね、色々」

「大成功した」と言われる人たちについては、総じて皆「バカな人たちだと思う」と述べていた。

「いい意味でも悪い意味でも。バカじゃないと人と違うこととかリスクのあることってできないじゃん。だから『真面目に生きよう、幸せになりたい、平穏無事であれ』って思ってる人は絶対成功しない。失敗もしないけど」

とコメントした。マツコさんの毒舌なトークも「諦めと覚悟」の上なのだろう。