大人になったからもうやらない? スキップをやるべき意外な効果

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気持ちを晴れやかにするスキップトレーニング

麦わら帽子とサングラスが似合う夏が近づいているのを感じます。しかし、その前にやってくるジトジトな梅雨。曇りや雨の日が続き、なんとなく気持ちがふさぎがちになる時期は、少しのセルフケアで簡単に乗り越えましょう。

セルフケアというと、時間と手間がかかりそうですが、今回はとっても簡単なスキップ!大人になってスキップしましたか?想像しただけでもすでに少し照れくさいですが、歩くでもなく、走るでもないスキップは、いざやってみようとすると、あれ?どんなリズムだったかな?などとまどいも含めて非日常感が満載、それだけでも何だかウキウキしてきませんか?

スキップで跳ね上がるという動作の効果は、ただ楽しいからというだけでなく、とても不思議な効果があるのです。

ココロも踊る、スキップの効果

 

・足腰に重心がかかり、肩の力が抜けていきます。
・周りの景色や距離感を感知するようになります。
・ 頭の中に巡っていたいろいろな考えが一度停止します。
・ どこか心が弾んでいくような気持ちになります。
・ 気がつくと、口角が自然に上がってニッコリしています。ニッコリするから楽しくなるという説もあります。

スキップの意外な医学的効果

そして、スキップをすることで生まれる“幸せで楽しい”という効果には、意外にも医学的な理由がありました。脳内の神経伝達物質ノルアドレナリンとドーパミンの暴走を抑制し、感情のコントロールをするセロトニンの分泌を促します。スキップをすることで脳内のセロトニン分泌が活性化し、幸福感に満たされる。セロトニンは別名で幸せホルモンと呼ばれています。

ちなみに、
ノルアドレナリンの別名は、快感ホルモン、過剰に働くと依存症。
ドーパミンの別名は、怒りのホルモン、過剰に働くと戦闘状態。

この両者をいい塩梅に安定させ、バランスを調節するのがセロトニン。

スキップによるセロトニン分泌の活性化は、一定のリズムを意識的に反復させる運動によるものです。ですから、お風呂磨きでタワシをゴシゴシと一定のリズムで反復させるのもセロトニン分泌、庭の掃き掃除でホウキを反復するなど、意外にも日常生活の中にセロトニン分泌の活性化につながる動作があるのです。

スキップの運動効果は、普段使わないつま先、足首の跳躍力、瞬発力、ヒザ周りや太ももなどの、足腰の強化が自然とつき、全身の血流を促します。

さらにスキップをする際は、下に目線を向けて行うのが難しいので、自然と遠くを見て、視界が開けやすくなるのです。

普段、スマホやパソコンを見る時間の多い方は、休憩時間にスキップを積極的に取り入れましょう。外出先でスキップするのは、ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、少しの時間スキップをしてみると気持ちの切り替えができていることに気がつきます。

気持ちが塞ぎがちな曇天だからこそ、心晴れやかに過ごしたいですね。

 

ライター:安藤けいこ
呼吸法ヨガセラピー実践、指導者。ヨガ歴17年、ヨガ指導歴12年。絵描き、元JSBA公認プロスノーボーダー。南米ペルーのセラピー施設でヨガ指導担当。2014年日本帰国。神奈川県逗子市在住