小平智(28)が日本選手5人目となる米ツアー優勝を、マスターズ翌週のRBCヘリテージで果たした。

 これで優勝賞金120万6000ドル(約1億3000万円)を手にしたが、日本ツアー最高賞金は昨年のISPSハンダマッチプレー選手権優勝の5000万円だからケタ違いだ。

 日本で過去6勝の小平は三井住友VISA太平洋マスターズ(2017年)と日本オープン(15年)でそれぞれ賞金4000万円を手にしているが、米ツアーは3倍以上にもなる。

 賞金だけでなく米ツアーで勝てばおいしい話が盛りだくさんだ。

 まず米ツアー出場権が2年間与えられるだけでなく、全英オープン、全米プロ、プレーヤーズ選手権、WGCブリヂストン招待の出場も決定した。来年は1月の初戦、トーナメント・オブ・チャンピオンズとマスターズにも出場できる。大きな試合を中心に年間スケジュールを立てやすくなるのだ。

 世界ランクは、上がるのは早いが落ちるのは遅いといわれる。小平はマスターズ直後の46位から、RBCヘリテージ優勝で27位にアップ。これまでの成績からマイナスポイントが少ないために今回の勝利は大きい。世界ランク60位以内なら6月の全米オープンにも出場でき、活躍の場が広がる。

 ちなみにWGC―BS招待とトーナメント・オブ・チャンピオンズは予選落ちがなく、最下位でも4万〜6万ドルを手にできる。2試合に出場するだけで10万ドル以上(約1070万円)はすでに約束されているのだ。

 小平の元には米マネジメント会社からのオファーが殺到している。スポンサー契約金も日米では賞金同様の格差がある。

 これからメジャーで活躍するようになれば1社年200万ドルは手堅く、5年の長期契約なら1000万ドル(約10億円)も夢ではないのだ。

 さらに大きいのは米ツアーの年金だ。これから10年間シードを維持すれば、現役引退後(詳細は未発表)に最低でも年間8000万円は支払われるといわれる。米ツアーで勝つと、国内と違いスケールが大きいのがよくわかる。

ゴルフライター・吉川英三郎)