初デートに激安居酒屋ってアリ!? しかもお持ち帰りされそうに…<シングルマザー妊活>

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【シングルマザー社長の妊活記 Vol.32】

 バツイチシングルマザーの杉沢です。

 アラフォーにもなると、外見の劣化や体力の衰えなど、至る所に若い頃とは違う変化が現れてきます。最近だと、朝の歯磨時のえずきが酷い! まさか自分がこんなオッサンのような姿になるなんて……と鏡を見ながらがくぜんとする毎日です。

 そんな最近、仕事関係で知り合ったイケメンY氏から突然のお誘いが。

Y「杉沢さんはお酒が好きなんですよね? 今度是非どうですか?」

 取引先など、仕事関係の人と二人で飲みに行くことはなるべくしないようにしているのですが、見たかんじあまり下心も無さそうなので快諾しました。

◆飲みに誘われたのは……超激安居酒屋!?

【スペック】
年齢:37歳
職業:会社員
年収:600万
結婚:独身
見た目:ISSA似
性格:仕事は出来無さそうでチャラい

 日にちも決まり、どんなレストランに行くのかと期待していると、送られてきたURLを開いてビックリ! ドデカく「最安値!!」の文字が……。不安は的中。繁華街のど真ん中の雑居ビルの中にある超激安居酒屋だったのです。

 貧乏学生でもあるまいし、この歳でこんな店に行くことになるとは……。

 かねてから私は、男性にとっての女の価値は「デートで連れて行ってもらえる店のレベル」に比例していると考えています。激安居酒屋ということは、お金を使う価値のない相手、つまり完全に女として見られていないという事だと認識してしまいます。

 本来であれば、行くだけ時間の無駄なので断りたいところですが、お酒の力で仕事が発展する可能性もあるかもしれないと開き直り、行ってみることにしました。

◆怖いもの見たさでお店に行ってみた

 当日、その超激安居酒屋の酷さは想像以上でした。薄暗く汚い店内、油でベトベトのテーブル、料理と呼ぶには程遠い食べ物、化学的な味のするお酒……。

Y「杉沢さんはこういう店が似合わないですねー(笑)」

私「あぁ……あんまりこういうお店は来たことがないもので……(苦笑)」

Y「そんなかんじですよねー! さぁ食べましょう!」

 そう言うと、Yさんは何も気にならない様子で運ばれてくる食べ物をひたすらガツガツ食べています。

 きっとムードや味にこだわりがなく、お腹を満たせれば何でもいいという人なのでしょう。こういう男性を「ワイルドで素敵!」と言う女性もいるんでしょうけど、私は料理・ムード・会話が三位一体になって初めて楽しいと思うタイプなので、この時点でテンションはダダ下がり。

 私は食べ物には一切手を付けることなく、しばしY氏がお腹を満たすのをただひたすら待っていました。20分ほどして、ようやくY氏の箸が止まったところで仕事の話を始めようとすると……。

Y「まぁ今日は仕事の話はやめましょうよ! そんなことより杉沢さん、彼氏は? ご出身は?」と期待していた仕事の話はほとんど出来ず、プライベートを根掘り葉掘り……。

◆ワリカンを要求された上に……

 ようやく2時間が経過したところ、お会計するとなんと2人で5000円! あまりの安さに驚いている私に対し、しっかりワリカンを要求してくるY氏。

 そりゃ払いますよ! 払いますけど……言いたいことは山ほどあるのをグッとガマンし店を出ました。すると、さり気なく腰に手を回してくるではありませんか! 顔の距離も近い! そしてしばらく私を見つめると、

Y「この後どうする?」

 急にタメ口かよ!!

私「あ、明日も早いんで帰ります!!」

 腰に回している手を振りほどき、逃げるように歩きだすと、

Y「フラフラしてるけど大丈夫? 酔ってるんじゃない?」

 とさらに肩を抱こうとするではありませんか!

「全っ然大丈夫です! ほら、真っ直ぐ歩けてますから!」と逃げる私。

Y「大丈夫じゃないよ。フラフラしてるって」

 私の手を握るY氏。そんなせめぎ合いを繰り返しながら駅に向かい、改札を入ったタイミングで「お疲れさまでしたー」と人混みに紛れ走り去ったのでした。

 アラフォーシングルマザーなら、あんなチープな店でも口説き落とせると思われたのでしょうか? なんだかバカにされたようで、思い出すだけで腹が立ちますが……イケメンに惑わされず、品行方正な態度を貫いた自分を褒めたいと思います。

<TEXT/杉沢志乃>
【杉沢志乃(すぎさわしの)】
36歳。東京生まれ。ナンバーワンホステス時代に独学で行政書士試験に合格。25歳で小説『キャバクラ嬢行政書士の事件簿』(ゴマブックス)を出版し、翌年『キャバギョ!』でDVD化。現在は女性向け映像メーカー「ラ・コビルナ」の代表取締役社長を務める。