Apple Watchで元を取るならズバリ健康管理! 無理なく運動意欲を高め、生活習慣の改善、ダイエットを助ける存在になる

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Apple(アップル)の最新スマートウォッチ「Apple Watch Series 3」は、2017年9月に発売されました。筆者は発売から半年が経過したタイミングでGPSモデルを購入し、約1ヶ月使ってきました。

スマートフォンや周辺機器など、いわゆる “ガジェット”を買っては試している筆者。しかし実をいうとApple Watchは過去のモデルも含め、使い込むのは初めてです。
購入動機はというと、
「ほかのスマートウォッチとの使い勝手の違いを確認する」
くらいのぼんやりしたものでした。

しかし、今、このApple Watchは筆者の運動意欲を高め、ダイエットをサポートする機器として欠かせない存在になっています。

そんなわけで今回は筆者が、
Apple Watchというデバイス本体、そしてApple Watchを用いた運動促進やダイエットなどに興味がある方に向けて、
Apple Watchにハマった経緯
Apple Watchの“ダイエットサポート機器としての魅力”
を紹介します。


○運動意欲を自然と引き出す「リング」
筆者がApple Watchにハマるきっかけとなったポイントは「リング」です。
「リング」とは、運動目標に対しての進捗を示すグラフィック表示です。

筆者は普段から左手首に「時刻を確認するため」のアナログ式腕時計を着けています。
Apple Watch購入にともない、
・左手にアナログ腕時計
・右手にApple Watch
という装着プランを考えていました(最近ではApple Watchのみで外出する日が増えましたが)。

Apple Watchに時刻確認を頼るつもりがなかったこともあり、ウォッチフェイス(文字盤デザイン)は「時刻以外の情報も大きく表示できるデザイン」を優先。リングと詳細が数値で大きく表示されるデザインを設定して使い始めました。


画面の三分の二をリングと詳細の数値が占めるウォッチフェイス


Apple Watchのリングは「赤」「緑」「青」の3色で構成されています。
それぞれのリングは
・「ムーブ(アクティブカロリー消費量)」
・「エクササイズ(運動量)」
・「スタンド(立ち上がり回数)」
といった進捗と達成度を示すものです。
筆者はこの意味をきちんと理解せずに使い始めました。

筆者は、運動不足の解消を目的に「移動はできる限り徒歩」を心がけています。
1日あたりの歩数は10,000〜20,000歩で推移することがほとんどで、我ながら運動はできている自負アリです。

てっきりApple Watchの運動目標も自然と達成するだろう……と思っていました。

ところが青のリングだけ、どうしても目標を達成し、リングを完成させることができない日々が続きます。
赤と緑のリングは自然と完成するのに……なぜ?
今考えると、このつまづきがなければApple Watchにハマることはなかったかもしれません。

ここでようやく3色それぞれのリングを完成させる方法を調べはじめ、リング完成を意識する日々が始まりました。

ちなみに青(スタンド)のリングは、
1日12時間、1時間あたり1分以上立ち上がって体を動かすことで目標達成となり、リングが完成します。
筆者の日常はイスに腰をかけ、パソコンと格闘する時間が長く、数時間座り続けて作業することも珍しくありません。

つまり、意識して立ち上がらないと、青のリング完成は難しいというわけです。

そこで起床時間を早め、早い時間からApple Watchを装着するようになりました。
装着している時間を延ばすことでカウントされる機会を増やそうという作戦です。

この作戦は功を奏し、青のリングを完成できる日はぐっと増加しました。
加えて自然と早起きする習慣も身についてきました。


◯カレンダー形式の実績表示で“継続”を意識
2週間ほど「青のリングを完成させる」ミッションと格闘し、2日に1回くらいの頻度で3色のリングを完成させることができるようなりました。

この頃の筆者は、生活習慣が改善してきた実感もわき始めていました。
そしてさらに
「ほかにどんな機能が用意されているのか?」
と、気になりだします。

そこでiPhoneのアクティビティアプリをチェックしました。
ここで筆者の目を引いたのが、過去に作成したリングが並ぶカレンダー形式の画面でした。


毎日取り組んできた結果(リング)がカレンダーにずらり並ぶ



もちろん詳細なデータも振り返って確認できる



もちろん詳細なデータも振り返って確認できる


筆者は、リングが星取表のようにずらり並んだ画面を見て、
「この流れを途切れさせたくない」
という思いをを強くいだきました。

とはいえ「毎日3色のリングをつくる」という目標は、さすがに無理のしすぎかもしれない……

そこで目標を
・「リング完成の継続を優先」
・「毎日1色以上のリングをつくる」
に変更し、取り組みを続けることにしました。

このカレンダー形式の結果表示は、筆者の「運動意欲」を大いに刺激してくれました。

たとえば、朝から夕方まで自室にこもって作業をしてしまった場合、以前であれば、
「もう出かけるのが面倒くさい」
と、考え、何もアクションをおこさなかったのに、
「ちょっと歩いてこよう!リングをつくるぞ!」
といった、少々ストイックにも思える目標への達成意識が芽生えてきたのです。

そして購入から約1ヶ月が経過した今、
リング作成という目標の達成記録は継続され、更新中です。

おかげで体重は成人して以来(12年ぶり)の最軽量が目前にまで迫ってきています。


Apple Watchの価格の高さは、「長く付き合う」ことで解決できる
筆者のようにガジェット好きな人は別として、一般の人にとってApple Watchの購入を躊躇させる最大のネックは「価格の高さ」です。

ただ運動目標の進捗をリングで表示と確認することは、最新モデルにこだわらなければ、価格が手頃な「Apple Watch Series 1」でもできます。

Apple Watch Series 1」は、最新モデルと比べれば非搭載・非対応の機能はあります。
しかし、最安のApple Watch Series 1(38mmモデル)は2018年5月現在、税込み30,024円で販売されています。
仮に2年間使うとすれば、毎月1,251円で使うことができる計算です。

ダイエットや健康管理では、減量期間中はもちろん、目標の体重・体型に到達した後も、継続しての健康管理が必要です。そうしなければリバウンドや体調不良を引き起こしてしまう心配もあります。

Apple Watchを2年間で減価償却すると考えて使うこと。
それは健康管理として長期的に取り組むライフスタイルとも相性がよいと思えます。
また、もし「自分には合わない」と感じた場合にも、Apple製品はリセールバリューが高いため、中古販売店などでも高値で買い取りしてもらえる点も、安心です。

今年こそ「健康管理」を、「生活習慣の改善」を、と考えているiPhoneユーザーの方はぜひ、Apple Watch導入を考えてみては、いかがでしょうか。


まきはら とよかず