こんにちは。フリーエディター&ライターのフルタアミ、33歳です。

「学歴も年収も肩書きも、何もかも満足できなかった……」。歳下のホタテくんと別れ、結婚を視野に入れた“本気の彼活”中!これまでのお話はコチラ

ベンチャーさんと地方デートへ。約22時間で気になる人に変化

(どうしよう、どうしよう……)

熱海からの帰りの新幹線の中。品川駅で先に降りていった彼を見送ったあと、そこから東京駅まで行き、JR中央線に乗り換えて家に着くまでの間、ずーっと、ソワソワしていました。その原因は彼、前回お話したベンチャーさんです。(ベンチャーさんのお話はコチラ )

初対面は、エラそうで感じ悪いなって思っていたものの、2次会で2人になったら、コンプレックスとともに弱いところを見せられてギャップ萌え。とはいえ、遊んでるIT社長っていうのは間違いなく、当たり前のように口説かれ「やはり、ナイだろう」と、我に返ったのが2回目。ところが、遊び人の経営者事情に詳しい友達のK子に「意外とアリなんじゃない?」と言われ、心が揺れていたところに、

「地方に、新鮮で美味しい魚でも食べに行かない?」

という彼からのお誘いがあったんです。いきなりハードルの高いデートを提案されて戸惑いはあったものの、思い切って行ってみることに。どちらかというと怖いもの見たさ?のような気持ちでした。誰とも進展していなくて、ただでさえ重い足取りが、これ以上重くならないように、誰かに一歩踏み込んでみようっていう(あとは、地方の美味しい魚に惹かれた)。しかし、いざ彼と出かけてみると状況は一変。時間にすると、16時に待ち合わせして、バイバイしたのが翌日の約14時。計22時間のデートで、心境がガラリと変化しました。

「好きになりそう」と胸がざわついていたのが帰りの新幹線。そして、そこから家に着くまでの間で、緩やかに恋に落ちていきました…。

ちなみに最初に言っておくと、体の関係があったわけではないのです。じゃあ、なぜ数十時間で気持ちが変化したのか?自分でも不思議だなぁと思いつつ彼とのデートを振り返って整理してみました。

ゆるっと進行するデートに癒される

地方に行くデートでしたが、どこかの旅館に泊まる約束をしていたわけでもなく「どうするんだろう?」と思っていました。ただ基本的に彼って、ふんわりしていて。「美味しいお寿司屋さん、17時に予約したよ♪」ということ、そして「お昼ご飯は早めにとってねー」と「品川駅に16時くらいに待ち合わせしよう」という以外、デートに関する事務連絡は何もナシ。大枠だけ決めて、あとは適当に!って感じでした。

ただ旅館をとってるなら、さすがに言ってくるだろうし、状況見て決めたかったとしても、まぁそれなら断る権利あるし、いい大人だから本当に「イヤだな」となってもどうにでもなるって思っていたので、あまり気にしないことにしました。

当日、待ち合わせに来た彼は、夜のチャラっとした毒々しい雰囲気は消えていて? すっかりオフの顔。思ったよりおしゃれさんで、意外でした。きれいめな私服かと思いきや、結構どカジュアル。ジーパンに、身幅に少し余裕のあるTシャツ(それも派手なプリント)にサングラス、IT社長というよりも広告業界で働くクリエイターのような雰囲気でした。

16時過ぎの新幹線に乗り、熱海についたのが17時ちょっと前。そこからタクシーで、お寿司屋さんに直行して2人で食事をしたのがデート前半の流れです。

記憶をなくすほど飲み過ぎてしまったのは、お寿司とワインと彼のせい!?

ほっこりした雰囲気の老舗のお寿司屋さん。まだ5時過ぎというのに、店内は混んでいました。美味しいお寿司とワインを楽しみながら、私とベンチャーさんは仕事の話をしたり、共通の知人の噂話をしたり、お互いの家族の話をしたりしました。たくさん会話したはず……なのですが、実は細かいところまでは、覚えていません。

実は私。この日、リラックスし過ぎてしまったのか、記憶が飛ぶくらい飲んでしまったんです……。

楽しくてテンション上がって飲み過ぎた!というのではなく、気づいたら飲み過ぎていた、という感じで、彼に「全然、酔っ払ってるように見えなかった」と、あとで言われるくらいでした。

何かのせいにするならば、お寿司もそれに合わせて出してもらった白ワインが本当に美味しかったから。でも、もっと大きな原因は、やっぱり彼ですかね。彼のマイルドなエスコート(!?)というか、ゆるっと自然体な感じが、私の求めていた「息抜き」にうまくハマったんです。会って間もない人と、見知らぬ土地で、ここまで居心地の良さを感じるのも珍しいこと!

ただし、気づいたら朝。シティホテルのベッドの上(汗)。

隣には彼が横たわってるし、一瞬焦りましたよね。しかも、お寿司屋さんでたくさん飲んだところまでは覚えているけど、自分がなぜここに寝てるのかわからないという状況です。辺りをキョロキョロ見渡すと、テーブルの上には、飲みかけのワインと食べかけのチーズ。ワイングラスが2つあることから、私も飲んだらしいけれど全く覚えてない……。

私が起きて物音を立てたので、彼も目を覚まして「おはよー」と言いました。こんな絶望的な状況で、まだしっかり意識が戻っていなかったんですが、私は自分でも意外なリアクションをとりました。〜その2〜に続きます。そして、彼との地方デートで思った“スグに相手との相性を確かめる方法”とは!?

彼とバイバイしたあとの新幹線の中は、とても寂しい空間に。旅行の別れ際って、本当に寂しいですよね。