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家事や育児、介護などの分担をめぐって、家族間で言い争いが増えて、いつのまにか一緒にいて心地よい存在だったはずの家族が「つかれる存在」になってしまった……そんな話を聞くことがよくあります。
どうして自分の不満が家族に伝わらないの? どうしたら「つかれない家族」になれるの?もしかしたら家族への「伝え方」を変えることで、状況は変わるのでは……?
そんなふうに「つかれる家族」と「つかれない家族」を考察するこの連載、前回から「家事育児の外部委託」をテーマにお届けしています。
家族や親族で分担しても、友人知人に頼っても、それでもどうしても手が足らない、時間が足らない。そのために家族がつかれてボロボロ、家族間もギスギスしてしまっている……。そんなときのひとつの解決手段が、プロにおまかせするということ。前回の「病児保育」につづき(前回記事はこちら)、今回は「ベビーシッター」についてです。

「家事手伝いを頼みたい」…な〜んつって…


わが家の場合は……


週2日、保育園送迎から寝かしつけまで


シッターさんは編み物作家!


子どものいい面を発見してくれる!


ある意味、夫よりも子どもを知っている


ありがちな「誤解」


専業主婦の人にも


長時間労働の日本にこそ


このマンガを描くにあたり、(そういえば、私が日本のベビーシッター会社について調べたのって、うちの息子が赤ちゃんのときだから5年くらい前だなあ……)と最近のシッター事情を調べてみたところ、以前はなかった安いベビーシッター紹介会社(キッズライン)を発見してビックリ。なんと1時間1000円(+交通費など)からというのです。

社長は実業家として有名な経沢香保子さん。こういう人が本気でベビーシッター事業に取り組むなら、日本のベビーシッター文化やベビーシッター相場も変わっていくのかもしれません。

とにかく、ベビーシッターは多忙な親の代理というだけには収まらない存在。ガッツリとしたレギュラー利用じゃなくても、大変なときだけでも、もっと気軽にみんながベビーシッターを頼めるような社会になればいいなあ、それが家族にとっての幸せにもきっとつながるはず、と私は思っています。

というわけで、今回のまとめ。

育児の手が足りない
せめてたまにでも、ベビーシッターを利用してみる。

さて、みなさんの家庭では、育児の外部委託を利用したことがありますか? ある方はそのメリットやデメリットなどをコメント欄で教えていただけるとうれしいです。

次回は、家事育児の外部委託についてその3、「海外における家事育児の外部委託」がテーマです。去年からスペイン・バルセロナに住んでいるのですが、スペインでは日本よりもベビーシッターや家事手伝いの人をお願いするのが一般的な国。そんなスペインの外部委託事情と、その中で暮らして考えたことを描きたいと思っています。