「台湾」の表記が維持されているアメリカン航空の公式サイト=同社HPより

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(ワシントン 3日 中央社)中国大陸の民用航空局がアメリカン航空とユナイテッド航空に対し、台湾を「国」とみなす表記を取り除くよう求めていたことが分かった。米外交専門誌「フォーリン・ポリシー」が先月27日、報じた。両航空会社の公式サイトでは3日現在、「台湾」の表記が維持されている。米国務省の報道官は中央社に対し、米国政府が北京当局に対して深い憂慮を伝えたことを明らかにした。

同誌によれば、中国大陸の民用航空局は両航空会社に中国大陸の法律を遵守するよう書面で求め、台湾を「国」に分類しないよう通達。従わなければ処罰すると警告したという。

両航空会社の英語版公式サイト上では、台湾に関する表記は「Taiwan」とされており、「China」の文字は加えられていない。

中央社のメール取材に対し、アメリカン航空は「コメントを控える」と回答。ユナイテッド航空は、米国務省と運輸省に問い合わせるよう求めた。国務省の報道官は、北京当局が航空会社を含む米国企業に対してウェブサイトの内容を規定するのに米国は反対するとし、先月27日に北京側に深い憂慮を表明したと明かした。

(江今葉/編集:名切千絵)