磐田の名波監督が衝撃の愚行に激怒【写真:Getty Images】

写真拡大

磐田DFギレルメが暴力行為で退場、試合後に名波監督が怒り露わ…そして謝罪

 J1リーグは2日に第12節の全9試合が行われたが、日産スタジアムで開催された横浜F・マリノス対ジュビロ磐田の一戦で衝撃の退場劇が発生。

 磐田の名波浩監督は自チームの選手が起こした愚行に激怒し、試合後に「あるまじき行為」「間違っている」と思いを吐露した。

 試合はアウェーの磐田が前半に2点、後半に1点を奪い3-0とリードを広げたが、後半29分に横浜FMに1点を返された。すると磐田はその直後のプレーで右サイドを突破。MF松浦拓弥がニアサイドに鋭いクロスを送ると、横浜FMのGK飯倉大樹と磐田のFW川又堅碁が交錯。飯倉はパンチングでクリアするも、川又の膝が頭に入り、その場に倒れ込んだ。

 だがプレーは続行され、クリアされたボールは横浜FMのFWユン・イルロクが拾ってドリブルを開始しカウンターを発動。これを磐田のDFギレルメとDF小川大貴が挟み込むようにして止めてユン・イルロクが倒れると、主審の笛が吹かれる。この判定の直後、ファウルを不服に感じたのかボールを拾ったギレルメは高く蹴り上げる。

 場内が騒然とするなか、ヒートアップしたギレルメに対して主審は2枚目の警告を出して退場処分。その直後、ギレルメは横浜FMのMF喜田拓也に何かを言われたと主張し左足で太もも裏を思い切り蹴り上げる行為に出た。さらに、ピッチから去る際に抗議に出てきた横浜FMのスタッフに対して肘打ち。両軍ベンチからスタッフが駆け寄り、熱くなるギレルメを引きはがしてピッチから退場させた。

名波監督が謝罪「チームを預かる身としては本当に申し訳ない気持ちでいっぱい」

 試合に勝利したなか、磐田の名波監督は「3ポイント取れたのは非常に嬉しい」と語った一方、ギレルメの愚行に怒りを露わにした。

「一選手がスポーツマンとしては、あるまじき行為をしてしまって、チームを預かる身としては本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。ああいった行為が起きたこと自体、それからああいった感情になったこと自体が間違っていると思う。あとできつく言いますけど、クラブとしても処分を科そうと思っている」

 クラブ内での厳しい処分も辞さないと断言した名波監督。その一方で「このゲームを見に来て下さったマリノスサポーターとジュビロサポーター、それから関係各位の皆様には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と謝罪の意を示している。

 ギレルメの行為はチーム内外で大きな反響を呼びそうだ。(Football ZONE web編集部)