同じ距離を走っても差が出る! タイヤを長持ちさせる7つの方法
定期的なドライブとメンテナンスで長持ちする
走れば走るほど減るタイヤ。しかし同じクルマ、同じタイヤであれば、減り方はみんな一緒というわけではない。F1ドライバーだって、タイヤを長持ちさせるタイヤマネージメントは大事なスキルで、ドライバーごとに巧拙に差がある。ではどうすれば、タイヤを長持ちさせられるのか。そのための賢い乗り方と、手入れのコツを紹介しよう。
1)タイヤの空気圧は適正値を保つようにする
タイヤは空気が入って初めて機能するパーツなので、月に一度は空気圧をチェックして、常に指定空気圧を維持するように心がけよう。
2)無駄な荷物を積まない
タイヤへの負荷が大きければその分だけタイヤの摩耗も進むので、キャンプ用品、ゴルフバッグなど、たまにしか使わないものはクルマに積みっぱなしにしないで、できるだけ軽い状態で走ったほうが、タイヤは長持ちする。
3)すえ切りや、不必要な急発進、急ブレーキは極力減らす
タイヤをこじったり、急のつく操作をすれば、タイヤの摩耗、傷みは早くなる。できるだけスムースな運転で、適正なスピードで走るのが、タイヤに優しい運転だ。
4)定期的にローテーションを行う
タイヤは駆動輪ほど負担が大きく摩耗が進む。FFならフロントタイヤ、FRならリヤタイヤが先に減る傾向があるので、5000〜10000kmごとにローテーションを行って、摩耗を均一化することで、タイヤの寿命が伸ばせるのでオススメ。オイル交換と同じタイミングでやるのがベストだろう。
5)洗車時は水洗いオンリー
汚れたタイヤを洗うときは、水洗いだけにしておこう。タイヤには、ゴムのひび割れを防ぐ老化防止剤が含まれているが、洗剤やタイヤ用のワックス、艶出し剤を使うと、その老化防止剤まで流れ落としてしまう可能性があるので、タイヤの汚れは、水とブラシだけで落とすようにしよう。
6)保管場所の工夫
ゴム製品のタイヤは、直射日光やオゾンが苦手。駐車スペースはできるだけ、直射日光のあたるところを避け、可能であれば森や林から離れた場所に止めた方がオゾンの影響を受けにくい。
7)偏摩耗の兆候やハンドルのセンターのずれ(ステアリングオフセンター)を見過ごさない
タイヤが片べりしていたり、ハンドルのセンターがずれている場合は、アライメントが狂っている可能性があるので、足まわりの専門店でアライメント調整をしてもらおう。アライメントがずれたままだと、偏摩耗が進み、結果としてタイヤの寿命を短くしてしまうので、放置しておかないことが肝要だ。
また縁石などにタイヤの側面を当てると、アライメントが狂う原因にもなるし、なによりサイドウォールを傷めるので、極力避けるように気をつけよう。最後に適度にクルマに乗ることも重要。長期間動かさないタイヤは、接地面だけ平らに変形していくので、距離が伸びなければ劣化しないというものでもない。定期的にドライブするのが、タイヤにとってもクルマにとっても一番の健康法だということも覚えておこう。