営業運転開始から100年を超えた現在でも現役で稼働中の台湾電力大甲渓発電所后里ユニット=台湾電力提供

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(台北 2日 中央社)日本統治時代に建設された水力発電所、台湾電力大甲渓発電所后里ユニット(台中市)は、営業運転開始から100年を超えた現在でも現役で稼働している。現在稼働中の発電所としては最古。昨年の年間発電量は368万キロワット時で、一般家庭約1000世帯分に相当する。メーデーの1日、定期点検の担当者は、この“最古参”の社員に向かって敬礼し、敬意を表した。

后里ユニットは、建設当初は「后里発電所」と呼ばれ、1911年に営業運転を開始。今年で107周年を迎える。中部を流れる大甲渓の流水を利用した水路式発電所で、2基ある発電ユニットの発電容量は計1000キロワット。

台湾電力は后里ユニットを長く使い続けようと、2000年に独自開発した自動制御システムに全面的にリニューアル。今後は、発電所までの水の通り道として設置される水圧管路の取替工事を行う計画だという。定期点検のほか、3年ごとに大規模改修が実施されている。

(廖禹揚/編集:名切千絵)