パーマヘアの団体客の写真をCAが投稿(画像は『The Korea Times 2018年4月17日付「Air Busan flight attendant ridicules passengers’ hairstyles as broccoli」(Yonhap)』のスクリーンショット)

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全ての航空会社がそうとは言いきれないが、昨今の航空会社のホスピタリティーの欠落には呆れる人も多いことだろう。このほど客室乗務員(CA)が同じようなパーマヘアをした団体客らの後ろ姿を写真に撮り、SNSで侮辱してしまったことを韓国の格安航空会社「エアプサン」が謝罪した。『The Korea Times』『South China Morning Post』などが伝えている。

エアプサンのCA(名前は明かされていない)が4月14日に、Instagramに投稿した写真とコメントがあまりにも不適切だとして問題視された。そこには中年の女性と思われる団体客らの後ろ姿が写っており、「全員、同じパーマヘア! (お見事。オメギ餅400箱)」と記されていた。

このオメギ餅とは、韓国・済州島の名物であんこの入った餅をさらに小豆で包んでおり、見た目はおはぎに似ている。それを搭乗客のパーマヘアに見立ててオメギ餅が並んでいるという意味として取ったのか、他の同僚らも韓国で中年女性や既婚女性でパーマヘアのオバチャンを意味する‟アジュンマ(Ajumma)”といった言葉を投稿した。

さらには「まるでブロッコリー畑のようにも見える」といった揶揄や、中には「この飛行機は中国へ向かってる?」といった人種差別を思わせるコメントもあったという。

しかしこの投稿に怒りを感じる人もいたことから、事態を重く見たエアプサンは先月16日、Instagram上でこの件について謝罪した。そこには、写真は3か月前に済州国際空港から釜山の金海国際空港へ向かう機内の団体客のもので、記念撮影を頼まれたCAが撮ったうちの1枚を自分のInstagramに投稿してしまったことが綴られていた。

Instagramにコメントしたオメギ餅については、搭乗客が購入したたくさんのオメギ餅が機内にあるというだけの意味で記載したと釈明している。そして問題のCAの謝罪文も添えられていた。

「私が軽率でした。乗客を後ろから撮影した写真は肖像権を侵害しないと思い、SNSに投稿してしまいました。不適切なコメントが多くの人に不快な思いをさせてしまったことに対して、お詫びしたいと思います。私が間違っていました。許しがたい事をしてしまったと身をもって感じております。」

エアプサンは今回の件を深刻な問題として受け止め、今後は従業員に対して定期的な倫理的教育を導入していくと述べている。

画像は『The Korea Times 2018年4月17日付「Air Busan flight attendant ridicules passengers’ hairstyles as broccoli」(Yonhap)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)