大学時代、ある日曜の午後に友人からセダム・ブリットの茎を1本もらいました。

セダム・ブリットは、ぷっくりとした丸いシルバーグリーンの葉が茎にたくさんついている多肉植物で、もらったのは短い茎でしたが、やがてゆっくりと新しい芽が出てきて、植木鉢のふちからはみ出すように伸びていきました。たまに丸い葉が土の上に落ちると、葉っぱから小さな新しい根が!

こうして最初の小さな枝がどんどん増えていき、今ではすっかり私の部屋は緑でいっぱいに。

多肉植物は単純で育てるのも難しくありません。いったん根付いてしまえば、手間入らず。簡単に増やせる種類も多く、適応性にも富んでいるので、コーヒー豆の空き缶から貝殻まで、何にでも植えることができるし、インテリアにもうまく溶けこみます。ここでは簡単に、多肉植物の育て方を紹介します。

多肉植物の育て方

水はけのよい土を用意し、テラコッタのような多孔性の素焼きの鉢に植える。市販の専用土を使ってもよいし、あるいは自分で配合しても。葉がふくらんでいるタイプの多肉植物には、溶岩/火山岩と有機培養土を1対1で混ぜて用います。葉が薄いタイプは、軽石に同量の培養土を混ぜた土を用いてください。

多肉植物は、朝の太陽の光と日中の明るい日陰を好みます。置く場所は南向きか東向きの窓辺に。窓は薄いカーテンでおおって、葉が焼けないように保護しましょう。

植木鉢の下に受け皿を置き、水やりをしたら受け皿にたまった水を捨てること。次の水やりは、ほとんど完全に土が乾いてから。肉厚の植物ほど、水やりの頻度は少なくてすみます。

温度

春に花を咲かせたいなら、冬には多肉植物を暖房から遠ざけること。植物が休眠状態になり、涼しい環境で(理想は7度から12度)蕾がつきます。

肥料

春に、半分に希釈した有機肥料を与えます。

初心者におすすめの3種類

『Succulents Simplified』の著者デブラ・リー・ボールドウィンは「植物にやりたいことがひとつあるとしたら、それは繁殖すること」と書いています。多肉植物もうまく増やしていきたいですね。次の3種類がおすすめです。

クラッスラ

増やすのがもっとも簡単な多肉植物。挿し木や葉挿しで増やせますが、親株が光合成をして再生できるように、もとの茎にも何枚か葉を残しておくこと。

グラプトペタルム

ロゼットで育ち、たくさんの色がある多肉植物。肉厚の葉には、新しい葉が育つのに必要な栄養がすべて含まれています。日焼けには敏感なので、直射日光は避けるようにします。

セダム

放っておけばぷくぷくとふくらんだ葉が母株の下に落ちて、何もしなくても新しい株が育っていきます。

Larell Scardelli/How To Grow Succulents

訳/Maya A. Kishida