広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

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試合は延長10回、ロサリオに2ランを浴び連勝が5でストップ

 広島は30日、マツダスタジアムで行われた阪神戦に2-4で敗れ、連勝は「5」でストップした。2-2の同点で迎えた延長10回、この回から登板した一岡がロサリオに決勝2ランを打たれた。両チーム合わせて与四球16個と荒れた展開で、4時間を超えた試合に、試合後の緒方監督は疲労と怒りを隠せない様子だった。

「守りも攻撃も全員で戦ってくれたけど、最後には相手が上回ったということ」と選手を責めなかった緒方監督だが、5回2死まで7四球で降板した薮田の話題になると、抑えきれないように語気が強くなった。

 立ち上がりから連続四球でスタートし、その後も3者凡退は3回の1イニングだけ。他のイニングには全て四球を与えた。鈴木の好守や阪神の拙攻もあり、得点を許さなかった薮田を「粘りの投球」とした報道陣の言葉に「粘って?」と呆れたような反応を見せた。

 5回に先頭の糸原を歩かせ、2死を取った後で鳥谷にも四球を与えたところで薮田は降板となった。「点は取られなかったけど、取られる前に代えただけ」と話したところで自ら会見を切り上げた。

 開幕投手の野村が故障離脱し、苦しくなった先発陣で昨年15勝の右腕の復活に期待がかかったが、指揮官の期待を裏切る結果となった。連勝が止まったチームは、1日から8連勝で2位に浮上した巨人をホームに迎えることになる。(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)