プロアマ戦には常連の福田真未は、前々日肯定派(撮影:上山敬太)

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<サイバーエージェントレディス 最終日◇29日◇グランフィールズカントリークラブ (6,515ヤード・パー72)>
男女を問わず、通常のトーナメントでは、大会前日にプロアマ戦を行うことが多い。スポンサーが招待したゲスト3、4人とプロが1人、同組でラウンドするのだが、試合形式はベストボールのときもあれば、スクランブル方式(ティショットを全員打ち、2打目以降はベストポジションにあるボールを選択し、そこから全員打つ)のときもある。1組目のスタートから最終組のホールアウトまで6時間超えは当り前。前夜祭や表彰式も含めると、相当な時間になるが、トーナメントがあってのツアープロ。スポンサーを大切にするのは当然なことだけに、どのプロも疲れた顔を見せず、笑顔を振りまいている。ちなみにこのプロアマ戦、大会によっては前々日に開催することもあり、先週開催されたサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントはその数少ない派の一つだった。
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面白いもので前々日プロアマの評判は悪くなかった。「もちろんプロアマ戦に出させて頂く立場ですが、前日プロアマだと初日のことを考えてしまうので、たまに気持ちがプロアマ戦から離れてしまうんです。でも、前々日だとリラックスしてプロアマ戦に集中できます。仮にラウンドの時間が長くなり、翌日に疲れが残っていたとしても、休養に充てることもできますからね」とは、プロアマ戦の常連である福田真未の意見だ。確かに、プロアマ戦は拘束時間が長いので、ついつい初日のことを考えてしまうのも分かるし、ゲストに気を遣うだけに意外と疲れるのだろう。福田によれば、前々日プロアマに、もしもデメリットがあるとしたら、前夜祭があるときだという。コースに入る日が早くなるからだが、サイバーエージェントレディスゴルフトーナメントでは前夜祭はなかったという。
同じく、前々日プロアマに賛成なのが酒井美紀だ。「プロアマ戦はゲストの接待を一生懸命に行うので、いろいろとアドバイスしたり、レッスンしなければいけません。あまり対応が上手ではない自分にとって、どうしてもゴルフのリズムが狂いやすいので、本戦までの間に1日あると、気持ちをリセットできるので助かりますね」という。確かに、プロによって、ゲストへの対応が自然にうまくできる人とそうではない人に分かれる。苦手な人にとっては、自分の練習を兼ねるような余裕はないのだろう。
一方、プロアマ戦に出場しないプロはどう思っているのだろうか。現在賞金ランキング18位につけている権藤可恋は次のように語る。「前日プロアマだと、火、水曜日にハーフをラウンド、木曜日に練習というスケジュールですが、前々日プロアマになると、火曜日にハーフ、水曜日に練習、木曜日にハーフとなります。これだと火曜日に回ったことがものすごく遠い昔に感じるんですよね。慣れていることもありますが、やはり前日プロアマがいいですね」。権藤の場合、ツアーに参加して4年目だが、前日プロアマのサイクルに合う練習をずっと行ってきただけに、前々日プロアマには違和感の方が先にくるのだろう。ただ、それも慣れの問題な気がする。
そのほかの意見としては、どちらでもたいした影響がないので、前日でも前々日でも構わないというプロも少なくなかった。プロアマ戦を前日に行うか、前々日に行うのかは、主催者の一存で決まるため、この場でどちらがいいと提案する気は一切ない。単純に年に数回しかない前々日プロアマを目の当たりにして妙に新鮮に感じただけだ。それでも、何人かのプロの話を聞くうちに、前々日プロアマのほうが選手にかかる負担は少ないんだなという個人的な結論には至った。同時に、接待されるゲスト側にもメリットがあることも分かった。そういえば何年か前、あるトーナメントのプロアマ戦で、試合で使うティグラウンドからグリーンに向かって打つことができなかったパー3があったと話題になった記憶がある。それも前々日プロアマなら何の問題もなかったはず。スポンサーからの人気が高い女子ツアーだけに、変化を求める必要はないのだろうが、プロアマ戦を前々日に行うことで、選手のパフォーマンスが上がるなら、どんどん試してみるのも一考だろう。(文・山西英希)

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