「あまおう」は福岡県で開発されたイチゴの品種で、大粒で強い甘みが特徴です。福岡県にあるイチゴ専門の加工販売所「伊都きんぐ」が営業しているカフェではあまおうを材料にさまざまなスイーツを提供していて、その1つとして凍らせたあまおうをそのまま削ってかき氷にした「あまごり」を出しているという話をききつけて、実際に食べに行ってきました。

伊都きんぐ|福岡県 糸島産あまおう苺 加工販売所

http://www.itoking.jp/

伊都きんぐ天神店は地下鉄福岡空港線の天神駅から徒歩10分ほど、西鉄福岡(天神)駅の目の前にあります。住所は福岡県福岡市中央区今泉1丁目22−21

伊都きんぐ天神店にやってきました。店頭ののれんには「私たちは苺加工のプロです。特にあまおう苺では、誰にも負けません!そういう気持ちでやっています!」という力強い言葉が書かれていました。



伊都きんぐ天神店の1Fは販売所になっていて、さまざまなあまおうスイーツが販売されていました。また、「苺が大好きすぎて、イチゴのゴリラのアニメも作りました!!」という言葉と共に、オリジナルアニメ「熱血ゴリラ教師 イチゴリ先生」も上映されていました。



カフェは店の2Fにあります。階段を登ると目に飛び込んできたのは、壁一面に描かれたコイと「苺に恋(こい)してます その力をあなたにも」という力強い掛け軸。



反対側の壁には迫力のある赤いトラの壁画に「いちご大好き」という言葉とかわいらしいイラストが飾られていました。



案内された席に着き、「あまごり」を注文。なお、伊都きんぐは福岡県糸島市に自社農場を所有しており、「あまごり」を含め伊都きんぐで提供されているスイーツは、あまおうの生みの親である伏原肇さんが徹底した栽培管理・研究を行ったオリジナルあまおうで作られているとのこと。



およそ5分ほどであまごり(税込950円)が席にやってきました。



カップに氷が山盛りで、イチゴの葉っぱが1ひら飾られていました。この氷の山すべてが凍ったあまおう。



追加分の練乳もついてきていました。



まず練乳をかけずに食べてみようとスプーンを入れてみます。あまおう100%のあまごりは水を一切使っていないため、氷はべたつかずふわふわしていて、そっとスプーンですくわないとハラハラと崩れてしまいそうな柔らかさです。



一口食べてみると、ザクザクした食感で見た目はかき氷ですが、あまごりの味わいはいちごそのもの。あまごりが舌の上ですっと溶けていくといちご特有のフレッシュな酸味が広がり、あまおう本来の上品な甘みが強調されます。底の方には少し練乳がかかっている部分もありましたが、甘すぎることはありません。



店員さんによると追い練乳をすることで、また違った味わいになるとのことで、ついてきた練乳を上からかけてみました。



食べてみると、練乳の甘さによって酸味が抑えられ、あまおうの甘みがしっかりと感じられます。水を使っていないことでかき氷のようにすぐに溶けてしゃばしゃばに薄くなってしまうことがなく、濃厚なイチゴの風味と練乳のコラボレーションをいつまでも楽しむことができます。あまごりはイチゴ大好きな人にはたまらない、暑くなる季節にはぴったりの涼しいスイーツに仕上がっていました。



こちらは一緒に頼んだ「どらきんぐ生」(税込560円)で、伊都きんぐでは一番人気のメニューとのこと。どらきんぐはそのまま丸ごとで出してもらうことも可能ですが、カットして出してもらえるとのことで、店員さんにカットしてもらったところ、あまおうが丸ごと1粒入っているのが見えます。



食べようと手にとってみると、どらやきの生地は一般的なふわふわのスポンジ生地ではなく、もちもちとした薄い生地。上品なこしあんと甘酸っぱいあまおう、なめらかでコクのある生クリームの相性はばつぐんで、和洋折衷で上品な味わいでした。どらきんぐ生は持ち帰りも可能とのことで、お土産にはぴったりの新食感スイーツといえます。



なお、来店した時はまだ提供されていませんでしたが、伊都きんぐでは他にも「苺珈琲」や、あまおう苺入りわらびもちの「博多あまび」など、新メニューや期間限定メニューも用意されているとのことでした。