新垣比菜 難関・グランフィールズCCで記念すべき初優勝を遂げた(撮影:上山敬太)

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<サイバーエージェントレディス 最終日◇29日◇グランフィールズカントリークラブ (6,515ヤード・パー72)>
同年代では勝みなみ、畑岡奈紗に次いで3人目。レギュラーツアー初優勝という記念すべき1勝を挙げた19歳・新垣比菜。当然、最終18番パー4で50センチのウイニングパットを決めた瞬間、大粒の涙がこぼれ落ちるか、もしくは、バンザイと両手を挙げて喜びを表現するかと思われた。ところが、新垣は帽子のひさしに右手をそっと当てて会釈をしただけで、大げさなガッツポーズは一切見られなかった。
【写真】両親とカップを掲げる新垣比菜
 
これには、レンズを向けてシャッターチャンスを狙っていた大勢のカメラマンも完全に肩透かしを食らった形だが、そこには負けた相手への配慮があったのかもしれない。ホールアウト後に同期が駆けつけたときも、感情を表に出すことなく、淡々と笑顔を見せていただけだった。
振り返ってみれば、この冷静さが新垣の大きな武器となった。この日は3打リードでスタートしながらも、ボギーが先行する苦しい戦いが続く。11番で3つ目のボギーを叩くと、ついに首位から陥落。「リードしているときのほうが気持ち悪いというか、冷や冷やして心臓が痛かったですね。思うようにゴルフができず、緊張ってこれなんだなと思いました」。
しかし、逆に追い抜かされたことで、気持ちが吹っ切れたという。落ち着きを取り戻すと、15番パー4では残り80ヤード地点から56度のサンドウェッジで2.5mにつける。それを沈め、再び首位に立った。「もしかしたら……」。そう思っていると、その時点で首位タイに並んでいた鈴木愛が17番でボギーを叩き、パーで乗り切った新垣がついに単独首位へ返り咲き。最終18番パー4では2打目でグリーンを外したものの、アプローチをしっかりと寄せ、2位以下に1打差で逃げ切った。慌てることなく、自分のプレーに徹したことがプロ初勝利につながった。
「まさか今年中に優勝できるとは思っていなかったのでビックリです。夢が叶いました」
将来的には、オリンピックや「全米女子オープン」に出場して結果を残したいと語った新垣。“黄金世代”の筆頭、トップアマとして走り続けてきた19歳がプロとして新たなスタートを切った。(文・山西英希)
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