中国大陸の圧力で中華民国の在ヨルダン公館の名称が「中華民国駐ヨルダン商務弁事処」から「台北経済文化弁事処」に変更された

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(台北 29日 中央社)中華民国の在ヨルダン公館の名称が「中華民国駐ヨルダン商務弁事処」から「台北経済文化弁事処」に変更されたことが29日分かった。外交部(外務省)の李憲章報道官は28日、中国大陸の外交当局は昨年6月からヨルダン政府に改称を要求していたと中央社の取材で述べた。

李報道官は、同処は当初、元の名称の使用が続けられるよう努力を続けてきたが、最終的にはヨルダン政府が中国大陸側の圧力に折れてしまったと説明。改称後、同処の機能が影響を受けることはないとした上で、ヨルダンとの交流推進を引き続き図っていく方針を示した。

中華民国が各国に設置する在外公館は独立志向とされる蔡英文総統の就任以来、高まる中国大陸の圧力の下で改称を余儀なくされている。これまでアラブ首長国連邦(UAE)やバーレーン、エクアドルなどに置く在外公館の名称から「中華民国」や「台湾」の表記が消えた。

(顧セン/編集:楊千慧)