20〜30代の独身女性の彼氏がいない確率が50%を超える今。いつの間にやら少数派になった彼氏持ちの女性の中には、彼氏はいるもののセカンドポジションのまま、いつまでたってもファースト(本命)になれない女性たちがいます。彼女たちが本命になれない原因は何なのでしょうか……。彼女たちの過去の恋愛から、その原因を探っていきます。

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今回お話を伺ったのは、大阪で歯科助手として働いている榊紀子さん(仮名・33歳)。胸までありそうな髪を一つに束ねて、ギャザーの入ったカーキのシャツを細めのデニムと合わせています。七分丈から出ている腕や、鎖骨などからかなりの細身の様子。服装はシンプルなものの、デニムに似合わないブランドロゴとイラストが入ったブランドバッグが目を引きます。メイクはアイラインやマスカラ、オレンジ系のチークなどフルメイクですが、隠しきれていない肌荒れも気になりました。彼女のセカンド気質はどこにあるのか――。生い立ちや、学生時代の恋愛から話を伺っていきます。

「出身は大阪府の上の地方で、両親と父方の祖母との4人家族です。父親は大工の仕事をしていて昔気質の人で、口を開けば怒っていましたね。母親はパートに出ているくらいで、普段は家にいて、保護猫の世話をずっとしていました。気づいたら5匹になっていて、どこにいても家には猫がいましたね。私は猫が好きだったのでいいんですが、祖母はちょっと苦手なようで。母親と祖母の仲が年々悪くなっていくのを気づかないフリをして、どちらにも気を使っていました。家の居心地は今も悪いですね」

初めて彼氏ができたのはいつですか?

「高校生の2年の頃です。私はダンス部に所属していたんですが、同じ体育館で練習していたバスケ部の1年生から告白されて付き合いました。告白されるまで彼のことは全く知らなかったです。でも、見た目も爽やかなかわいい系でタイプだったし、他に好きな人もいなかったので断る理由もないかなと。彼は毎日連絡をしてきたり、毎日一緒に帰らないといけなかったりとやや束縛は厳しかったんですが、その他は基本穏やかでケンカになることもなかったです。彼とはすぐに別れるかなと思って付き合ったのに、私が卒業するまで続きました。別れた理由は、私が短大に進学したことで毎日会えなくなって、その不満をぶつけられたことでしんどくなっちゃったことですかね。在学中は気づかなかったんですが、そこまで無理してまで会わなくても平気になってしまっていたんです」

短大では友達にも恵まれるものの、男性で痛い目にあったそうです。

「特に勉強したいこともなかったので、短大は家からバスだけで通えるような近場を選んだんです。地元ではギャルが多いと言われている短大だったんですが、見た目は派手でもいい子がたくさんいて友人には恵まれました。

積極的には参加しないものの、合コンなどにもよく誘われていて、2年に上がった夏ぐらいにあまり仲良くないグループの合コンに誘われて軽い気持ちで参加したんです。相手は年上の社会人で、私の隣に座ったのはいかにもモテそうなチャラチャラした男性でした。その時はお酒を飲み始めたばかりの頃で、悪酔いしちゃって……。気づいたら彼とホテルにいたんです。何も着ていなかったので事後だと……。そのまま飛び出して帰りたかったんですが、終電は過ぎ、タクシーで帰るお金もないので、親に連絡をして、気まずい雰囲気の中で始発まで我慢しました。その後彼とは連絡を取っていません。それと考えたくないんですが、財布のお札が無くなっていたんです。飲み会で払ったのかもしれませんが、少し多めに持っていたので全額無くなるわけはないと……。なんかもやもやした、苦い記憶でしたね」

就職先に来ていた営業マンに一目惚れ。アプローチの末に

短大卒業後は、学生時代からアルバイトをしていた飲食店に就職。そこである男性と出会います。

「就職活動もうまくいかずに、お誘いを受けたのでチェーン店のホールスタッフとしてアルバイトから契約社員になりました。そこは社員になるとお店の閉店作業や、アルバイトのシフト管理など仕事は増えましたが、お給料も増えたので満足していました。でも、忙しくてプライベートなんて何もなかったんですよ。2年ぐらいは仕事しかしてなかったですね……。

3年目の時に、ビールメーカーの担当の方がおじさんから若い男性に変わったんです。彼は3歳上で標準語を喋る爽やかな男性でした。一目で気になってしまうくらいタイプでしたね。純日本人なんですが、ウエンツ瑛士みたいな顔をしていたんですよ。彼がやってくる日は化粧を完璧にしたり、話しかけたり、徐々に距離を詰めていったんです。ビール好きもアピールしていました。ビールなんて、まったく好きじゃなかったですけどね(笑)。そしたら、飲みに行こうと誘ってくれたんです。もう有頂天でしたね。何度かのデートを重ねて付き合うことになるんですが、本当に幸せでした。彼が転勤で東京に行ってしまうまでは……」

彼に気に入ってもらえるように、ビールのことを必死で勉強したそう。

付き合って2年で彼が東京へ転勤。遠距離恋愛を続ける中で彼はいつも大阪に会いに来てくれていた。それを愛されていると思っていたのに……。〜その2〜に続きます。