小田急電鉄がさらなる輸送増強、ホームドア設置などの設備投資計画を発表

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小田急電鉄(以下、小田急)は4月27日、2018年度の「鉄道事業設備投資計画」を公表した。小田急によると、引き続き
「輸送力の増強」
「安全対策の強化」
「サービスの向上」
を3つの柱とし、総額336億円の設備投資を実施するという。

小田急といえば、代々木上原駅〜登戸駅までの複々線化を完了し、3月17日に大幅なダイヤ改正を実施している。


●輸送力の増強
複々線化とダイヤ改正によって、抜本的な輸送改善を図ったわけだが、2018年度の鉄道事業設備投資計画ではさらなる輸送力の増強として、
・代々木八幡駅
・開成駅
のホーム延伸工事を推進する。
いずれも今年度中に実施する予定のダイヤ改正に向けたものだ。


代々木八幡駅の外観イメージ

代々木八幡駅については、新宿駅〜代々木上原駅間の各駅停車の一部を10両編成で運転できるようにするため。
開成駅については、快速急行や急行の停車に向けてホームを延伸する。


●安全対策の強化
安全対策については、ホームドア設置駅を公表し、2022年度までの設置駅が追加されている。


ホームドア設置のイメージ

・2018年度 代々木八幡駅、下北沢駅(地下1階ホーム)
・2019年度 代々木上原駅、東北沢駅、世田谷代田駅、梅ヶ丘駅
・2020年度 下北沢駅(地下2階ホーム)
・〜2022年度 新宿駅駅、登戸駅、新百合ヶ丘駅、町田駅、相模大野駅、海老名駅、本厚木駅、大和駅

このほか、
・高架橋や橋梁の耐震補強工事の推進
・法面改修工事の推進
・踏切の安全対策の推進
といった内容も盛り込まれている。

●サービス向上
3月17日に導入された新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)の新造や、既存のロマンスカーにおけるリニューアルを実施する。


下北沢駅の完成イメージ

なお、現在も実施されている駅施設の改良工事も引き続き推進するという。
具体的には、
・下北沢駅舎の構築
・片瀬江ノ島駅の改良
・鶴巻温泉駅の改良
・本厚木駅エスカレーター設置工事
・お客さまトイレのリニューアル
といった点を挙げている。


ロマンスカーミュージアムの外観イメージ

また、小田急は、海老名駅隣接地に「ロマンスカーミュージアム」の建設も進めていることを発表している。2021年春の開業を目指す。

「“子ども”も“大人”も楽しめる鉄道ミュージアム」というコンセプトの元、歴代ロマンスカーの展示をはじめとした施設になるという。


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