書類送検されたTOKIOの山口達也メンバー

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「TOKIO」の山口達也メンバー(46)が強制わいせつ容疑で書類送検され、謝罪会見を開いたが、同じグループの国分太一さん(43)はそこで語られた言葉に怒りを表した。

会見で山口メンバーは涙ながらに「TOKIOに席があるなら戻りたい」と発言。国分さんは「甘えた言葉」「聞きたくなかった」と断罪した。

「『TOKIOにまだ席があるのであれば戻りたい』というコメント」

女子高校生を自宅に呼び出し、酒に酔って無理矢理キスを迫るなどした山口メンバー。約46分間に及んだ26日の会見では、芸能活動無期限謹慎が発表され、被害者家族らに謝罪した。TOKIOの4人に対するメッセージもあり、「彼らを信じて、もし待ってくれている場所が、私の席がそこにあるのであれば、TOKIOとしてやっていけたら」などと懇願した。

だが、デビューから23年、それ以前も含めれば30年近くの期間を共にしてきた国分さんは、この言葉に激怒した。MCをつとめる2018年4月27日放送の「ビビット」(TBS系)で、会見について

「正直冷静に見ることはできませんでした。どこかで同じメンバーだと思って見てしまう自分と、1人の男として絶対にやってはいけないという、何を山口は会見で語ってるんだと思う感覚と、本当に冷静に見ることはできませんでした」

と動揺した心境を伝えた。さらに、

「ただ、記者の方からの質問の中で出たことではあると思うのですけれども、『TOKIOにまだ席があるのであれば戻りたい』というコメントに関しましては、23年間一緒に走ってきたからこそ、そんな甘えた言葉は山口から聞きたくなかったです」

と突き放した。続けて、

「それよりも被害に遭った人、そしてその家族が、普段の生活に戻れる、そこに関してもっともっと語ってもらいたかった。率直にそう思っています」

と、被害者を思いやった。

書類送検の事実が明るみに出たのは25日夕。国分さんは一夜明けた26日の同番組で涙を流しながら、山口メンバーの会見を前に、真っ先に被害者とその家族に謝罪し、何度も頭を下げた。また、報道が出るまで事件をまったく知らされていなかったことも明かした。

「もう一度若いころのようにもっと身近な存在に」

国分さんは

「30年近く一緒にいます。山口達也がこうなってしまったのは、もしかしたらTOKIOというグループを歩み始めてからこういう山口達也が生まれてしまったのかもしれない。そう思うと、メンバーとしては突き放すだけではなくて、もう一度若いころのようにもっと身近な存在になり、話を聞き、今後山口達也と向き合っていかないといけないと、メンバーひとりひとりが考えています」

と寄り添う言葉を述べた。

だが、共演者のテリー伊藤さんは「そうすると山口メンバーは甘えない?」と追及。国分さんは「そこはちょっと分からないところではある」としか答えられなかった。

事件が起きたのは2月12日。山口メンバーは会見で「自分でも怖かった。誰に相談していいのか分からなかった」とTOKIOの面々にも隠してきたという。国分さんはこうした経緯に、

「『誰に相談していいのかわからなかった』というところ、メンバーである以上、相談できないような空気や環境になっていたのかなと、正直自分たちでもそこは驚いてはいます。もっと最初に、プライベートから話していたら、山口は僕らに相談してくれたのかどうなのか...ちょっと分からないですが、ただ少なからず23年間一緒にやってきて、相談があっても良かった。どんな答えを僕らが出せるか分からないですけど、一緒に考えて何か答えを出すこともできたのかなと」

と後悔の念も述べた。また、メンバー間の関係の変化についても、

「(酒に)逃げてしまったのも、グループ内での関係性だと思う。仕事の話になればしっかり話すし、今後どうやって進んでいくかの話もずっとしてきましたが、これだけ長く付き合っていると、プライベートの話までは実は話さなくなってきたり、バラエティ番組でプライベートの話をすることもあったりして、ファーストリアクションのために収録まで話さないこともあったので、深くまで話すことがなくなっていたこともありました」

と振り返っていた。

被害者と家族に対しては、

「ほかの4人は違う仕事が始まっているので気持ちを切り替えてやらないといけないと思いますが、TOKIOという名前で起きてしまったことでもあります。丁寧に一歩一歩、被害者の方とご家族の方がいらっしゃいます。僕たちがテレビに出れば不快に思うこともたくさんあると思いますので、丁寧に進んでいかないといけないなと思います」

と慮っていた。